第128回●ネンジェル ~死生観~
青蔵鉄道と平行して走る道路 チベット薬草ツアー4日目(第122話)、西寧(アムド地方の中心都市)からラサを目指す青蔵鉄道の窓には壮大な風景が映し出されていた。ひたすら続く大草原、遠くに見える雪山。ときおり遊牧民のテントと […]
青蔵鉄道と平行して走る道路 チベット薬草ツアー4日目(第122話)、西寧(アムド地方の中心都市)からラサを目指す青蔵鉄道の窓には壮大な風景が映し出されていた。ひたすら続く大草原、遠くに見える雪山。ときおり遊牧民のテントと […]
閉門式で行進するインド兵 2012年11月6日、ダラムサラで開催された国際チベット医学会議(クリックすると3.1MのPDFファイルをダウンロードします)に出席した帰り道、パキスタンと国境を接する都市、パンジャブ州のアムリ […]
カーラチャクラマンダラ いま話題の小説『天地明察』(角川書店)。江戸時代の暦法学者、渋川春海が算術によって月蝕、日蝕をピタリと当て、新しい暦学・貞観暦を作る物語である。この小説を読んだとき、チベットの渋川春海ともいうべき […]
男子寮の長い廊下 小さいころお化け(チベット語でドンディ)が異常なまでに怖かった。富山の実家は田舎特有の作りで廊下が長い。昼間はそこで野球やボーリングをして遊ぶのだが、夜になると恐怖の回廊めぐりへと姿をかえ、トイレに行く […]
『カンリ・ランツォ』 2000年5月、メンツィカン入学試験に挑むにあたり(第15話)、外国人としてのハンディが最も大きい科目は論文だった。チベット語の勉強を初めて僅か2年5ヶ月の時点で、高尚な論文を短時間で書きあげるのは […]
講義中の先生 メンツィカン(チベット医学暦法大学)には独自の校則(チベット語でディクシ)があり、チベット社会の中でも厳しいことで有名である。 たとえば、授業の際、先生より遅れて教室に入室することは御法度である。仮に遅れた […]
掘り取ったドゥマと参加者の笑顔 「ザク、ザクッ、ザクッ」 アムドの草原に小さなスコップが突き刺さる。その先にみんなの視線が集中する。すると黒い土の合間から赤い根っこが少しずつ姿を現してきた。みんなが体を寄せ合って必死に覗 […]
日本製ボールペンを握って授業に臨んでいる筆者 2007年撮影 メンツィカンの定期試験は制限時間3時間で2日間に渡って行われる。解答は論述方式のため、チベット語速記体で作文し続けなくてはならないのだが、試験の緊張感のためか […]
プラタナスの木の下にある家ダラムサラ・バグスー村 1999年、マクロードの中心街から少し離れたインド人の村バグスへ友人と散歩に出かけたときのこと。山腹に1本の大きなプラタナスと石を積み上げただけの簡素な家がポツンと佇んで […]
チベッタン・ショール 撮影は小諸 旅といえばお土産。そこで今回はダラムサラでお勧めのお土産をご紹介します。 まずはチベッタン・ショール。これは現在、小諸の自宅に5枚、常備してあり、それぞれMVP級の働きをしてくれている。 […]
「むかし、モンゴルの草原に、スーホという、まずしいひつじかいの少年がいました。スーホは、としとったおばあさんと、ふたりっきりでくらしていました……」 1977年、富山県高岡市立戸出西部小学校2年2組、国語の授業でモンゴル […]
島根の名薬「一等丸」 2012年3月4日からのダラムサラツアー中、参加者のお一人が日本から持参した胃腸薬を取り出したとき、僕は思わず驚きの声を上げてしまった。なんと島根に伝わる名薬「一等丸(いっとうがん)」ではないか。製 […]