

第308話 ラツィ ~麝香~ チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」
小さい頃、遠足といえばバスの酔い止めにみんな仁丹を持ってきていた。せっかく買ったのだからと、気分も悪くないのに小さな銀色の丸薬を口にすると清涼感のある香りが広がったのを覚えている。仁丹は甘草、阿仙薬、薄荷、丁子など穏やか […]
小さい頃、遠足といえばバスの酔い止めにみんな仁丹を持ってきていた。せっかく買ったのだからと、気分も悪くないのに小さな銀色の丸薬を口にすると清涼感のある香りが広がったのを覚えている。仁丹は甘草、阿仙薬、薄荷、丁子など穏やか […]
かっこいい山伏になるための薬草講座 2015年に戸隠神社で開催した「かっこいい山伏になるための薬草講座」。閃いたタイトルは我ながら面白いと思ったのだが、あいにく山伏は誰も参加してくれなかった。それでも30名近い方が参加し […]
日本藥学史 2011年、古書店で『日本藥學史』を偶然見つけた。薬学部生時代にはこの本の存在はおろか、「薬学史」という科目の存在すら知らなかったのだから誠に恥ずかしい。「印刷が甚だ困難な時代に出版を快諾せられ」という序言の […]
「ジンカ・ケワ」四部医典の絵解き図より 「喩えるならば、僕はチベット医学界の高見山です」と講演会で自己紹介すると、僕よりも年配者の方々は笑いとともに頷いてくれる。高見山(注1)といえばハワイ出身の大型力士。大相撲界初の外 […]
講座名:2021/10/6 裏高尾で植物観察~秋編~ 緊急事態宣言が全国的に解除された10月の初旬。天気に恵まれたこの日、平日にもかかわらず高尾駅から小仏行きのバスは大勢の登山客で定員の2倍は乗っているのではないかという […]
20歳、1990年の夏、実家のある富山県高岡市から東北大学のある仙台まで600キロの道のりをなぜ自転車で帰ろうと思ったのか、その切っ掛け・動機をまったく思い出せない。それまでまったく自転車に興味はなく、当時はいまほどに自 […]
メンツィカン(医薬暦学院。北インド・ダラムサラ)を卒業し寮生活から解放された2008年研修医の時代、毎朝ヨガ教室に通っていた。といってもそんなに大袈裟なことではなく、たまたま現地に長期滞在していた日本人ヨガ講師がボラン […]
北インドのダラムサラ 2000年の秋、亡命チベット政府がある北インド・ダラムサラで日本映画祭(日本大使館共催)が開催され、多くのチベット人が興味津々に訪れた。すべて英語の字幕がついて6本上映されたと思うが、僕の記憶に残っ […]
夕暮れの森のくすり塾 夏の暑さが増してくると、寝苦しい標高400mの自宅ではなく、冷涼な700mのお店で寝泊まりするようになる。そんな7月10日の夜10時ころ、森のくすり塾のまわりに奇妙な鳴き声が一定間隔で響き渡った。「 […]
コロナ禍の影響で講演の仕事が入っていないし店舗にはお客がこない。こんなときはずっと以前から先送りにしてきた宿題に取り組めるというもの。そこで、店舗の隣の空き地に小屋(チベット語でカンチュン)を建てようと5月4日の朝に突然 […]
ブータン国が2006年に6000m以上の高山への登山禁止を発表したことに象徴されるようにブータンを含めたチベット文化圏には山頂(チベット語でリ・ツェ)を極めるという文化はもともと存在しない。ましてやチベット民衆から崇めら […]
ひときわ魅力を放っている巨樹が近所にある。その名は「大六のケヤキ」。起源は鎌倉時代、源頼朝の時代にまで遡るとされ、12mもある幹回りを見ればさもありなんと納得してしまう。なによりも民家の隣に立っている姿がなんとも自然で魅 […]