第256回 シェラブ・ニンポ ~般若心経~
シェーラブ・ニンポ デリーから南インドの終着駅バンガロールまでの44時間、二等寝台の粗末な座席で胡坐を組み、水以外は口にせず、ひたすらチベット語の般若心経を手にブツブツつぶやいている日本人の僕を、同じコンパートメントの西 […]
シェーラブ・ニンポ デリーから南インドの終着駅バンガロールまでの44時間、二等寝台の粗末な座席で胡坐を組み、水以外は口にせず、ひたすらチベット語の般若心経を手にブツブツつぶやいている日本人の僕を、同じコンパートメントの西 […]
タラ 2018年12月 昨年末、アイキャンプ(第25話)の一員として南インドにあるチベット人居住区を訪れた。するとさっそく「オガワー、オガワー!」と遠くから手を振っている男性に出会った。よく見るとメンツィカン同級生のタラ […]
甘草 ゴボウのように真っ直ぐに伸びた根は驚くほど甘く、ゆえに古代中国において甘草(カンゾウ)と命名された(注1)。マメ科で地上部は70㎝ほど。夏に淡い紫の花をつける。この甘草が日本人にとって如何に大切な薬草であるか、以下 […]
ヒマラヤ薬草採取 毎年3月になると早稲田大学の大学院生たち(教育学)がゼミ合宿として別所温泉を訪れる。ここ3回は地元の高校生たちもゼミに参加するようになり、昨年は「貧困」をテーマに問題点について討論した。 8月の夏休みに […]
収穫した大豆 昨年11月、森の奥から不思議な鳴き声が響いてきた。「ギュイーン」「グォーン」でもなく擬音語として表記しづらい声だ。「なんの鳥だろう?」と妻と話しているところへ、ちょうど薪割り青年がやってきた。彼は一年以上 […]
クニェ 風のツアーでアムド地方(チベット東北部)の遊牧民の家にお邪魔させていただいたとき「クニェ」の話題で盛り上がった。チベット語でクは身体、ニェは柔軟。つまりマッサージである。ツアー参加者はそもそも伝統医学の名のもとに […]
時代的にほぼ同時期のアンコール遺跡群に、ヒンドゥ教寺院と仏教寺院がある訳とは? アンコール遺跡の魅力を紐解く“鍵” 旅人を魅了して止まないアンコール遺跡の数々。その本当の意味での魅力を、古代カンボジアの歴史や繊細にして華 […]
伐採した松を検分する棟梁 森のくすり塾から東に500m離れた森(飛び地)には大きな赤松が数本生えている。そこで3年前、店の建設にあたって真ん中を支える梁に用いるべく赤松を3本伐採して製材した。しかし、いざ目のあたりにする […]
ナメコ 10月上旬、原木栽培(第223話)のナメコが一斉に大発生した。最初は「わ―、可愛いー」とはしゃいでいた妻も、大量ナメコ鍋を食べた翌日からは一気にテンションが下がってしまった。キノコ大好きの僕もさすがに食べ切れない […]
熊野古道・中辺路を歩く 2泊3日の様子を簡単ですがご紹介いたします。 ご検討中の方の参考になりましたら幸いです。 特急くろしお号の車窓から 新大阪から、特急くろしお号で集合地の紀伊田辺駅に向う途中、雄大な太平洋の […]
色づく前の青い柿たち 父の後を追うように(第162話)、2015年、実家の柿の木が突然、枯れはじめた。おおよそ100年前から小川家で大切にされてきた樹木である。インターネットで調べたところウドンコ病ではないかと推察で […]
ケロリン 月に一度か二度、気圧の変動のせいなのか偏頭痛に悩まされるのだが、その度に僕はケロリンを飲んで治している。また毎日、通っている別所温泉の外湯においても、ケロリンの風呂桶を使っているので僕とケロリンとの親和性 […]