新疆ウイグル自治区の西の町カシュガルから更に西へ進んだところにある神秘の湖・カラクリ湖。
カラクリ湖は、海抜3,600m、万年雪を頂く高峰が迫ってくるよう中国の新疆ウイグル自治区の西に位置する淡水湖です。現地の言葉では、「黒い湖」と言われ、普段の青い湖も、豪雨になると湖面が黒く変化するといいます。パミール高原に連なるムスターグ・アタ峰(7,546m)、コングール峰(7,719m)などの堂々たる姿が見えること、万年雪の雪解け水で満たされているため湖水の透明度が高いことはもちろん、カシュガルから車で片道4時間ほど(約200km)で到着できるとあって、観光客にも人気スポットとしてその名を広めています。
またカラクリ湖へ向かうまでの道中も、様々な景色が待っています。カシュガルからパキスタンへの道中に位置しているカラクリ湖。移動中、車窓からは迫ってくるような雪山や、赤い色の山など雄大な自然に目を奪われます。
またこの道は唐代、玄奘もインドからの経典を持ち帰る際に通ったとも言われています。古くから多くの人々や文化が往来したこの道を走りながら、古の時代に思いを馳せてみるのも、楽しいでしょう。
夏のシーズン期間中は、キルギス族のパオが見られ、訪れるツーリストを迎えてくれます。湖の畔を歩けば、ヒンヤリとした心地良い風が頬を撫でます。ダイナミックな高峰と青の湖、白い雲がたなびけば、色鮮やかなコントラストに思わず息を呑むことでしょう。