「始まりは移民時代の港から・・・アルゼンチンタンゴの歴史」
ブエノスアイレスに宿泊するなら絶対押さえておきたいのがアルゼンチンが誇る伝統音楽舞踏の「タンゴショー」。タンゴは19世紀後半、ブエノスアイレス唯一の港ボカ発祥と言われ、複数の民族音楽が混ざり合いタンゴが生まれました。元々はブエノスの裏町で働いていた出稼ぎ労働者の男の哀歌であり踊りでしたが、その後、娼婦を相手に踊られるようになったことで独特の色気や情熱あるものへと変化していったと言われています。そんなタンゴは現在、世界中の観光客を楽しませるショーとしても有名になり、さまざまなタンゲリア(タンゴショーを見せる店)がブエノスの街に存在しているのです。
有名なタンゴショーの店のひとつ「EL VIEJO DE ALMACEN」
世界中の観光客がその音色に酔いしれる
「哀愁と情熱に包まれて・・・ショーの幕開け」
ショーの前に夕食を済ませ、大体22時くらいからショーの幕が開けます。始まりはバンド演奏から。哀愁を帯びた音色が訪れた観客の心を掴み、一気にタンゴの哀愁と色気に満ちた世界へいざないます。バンドネオンのオープニングの後は女性シンガーの魂の歌声が響き渡り、さらに会場が熱を帯びていきます。
哀愁を帯びた音色を奏でるバックバンド
女性シンガーの魂の歌声が会場に響き渡る
会場が熱気に包まれた頃、男女のダンサーによるアルゼンチンタンゴが始まります。男女が足を交互にくねらせながら見事な踊りを見せてくれます。どこか哀しく、そして、どこかエロティック、男女の機微を表現し、見事な足捌きで踊ります。タンゴの見所はやはりこの足捌き!音楽が佳境に差し掛かるとダンサーのステップもスピードアップし、会場を沸かせます。そして最後はしなやかに身体を反らせて見事な決めポーズで終わります。
ショーは約1時間半~2時間程ですが、あっという間に感じてしまうくらいに魅了されてしまいます。
ブエノスアイレスへきたならば、ぜひ、ブエノスの夜に酔いしれましょう!