エリア紹介●魔境 コンボ

天を突く「魔の山」ナムチャバルワ
天を突く「魔の山」ナムチャバルワ

魔境 コンボ

四川省とチベット(西蔵)自治区を結ぶ川蔵公路上、コンボ・ギャムダや林芝付近を「コンボ」と呼びます。その昔、コンボの人々は旅人を家に招いては毒を盛り、自らの厄を付けて払ったといわれています。その毒は長い時間をかけて効くので、相手は毒を盛られたことに気づかないのだとか―。


コンボ地図


人の背丈ほどもあるノビレダイオウ
人の背丈ほどもあるノビレダイオウ

東チベットの「魔の山」 ナムチャバルワ

西から流れてきたヤルンツァンポ河は、この地で180 度方向を変えた後、南へ下り、インドのブラマプトラ川となります。その「大屈曲」の少し手前、ヤルンツァンポ河の大渓谷を挟んでナムチャバルワ(7,782 m)とギャラペリ(7,150 m)は聳えています。山頂から谷の標高差は5,000 m以上。複雑な山容であまたの登山家の挑戦を跳ね返し「魔の山」と恐れられてきましたが、1992 年10月30日、中日合同登山隊が初めて登頂に成功しました。
また、ナムチャバルワを望むセチラ峠付近では春はシャクナゲやツツジが、夏にはブルーポピーや巨大なダイオウの花が目を楽しませてくれます。

ラウォ湖
ラウォ湖

豊かな森が育む チベットのスイス

青いケシ、黄色いケシ
青いケシ、黄色いケシ

チベットの中では標高が低いコンボは、豊かな森に恵まれ、背後にそびえる高峰やそこから流れだす氷河が作り出す風光明媚な景勝地として多くの旅人をひきつけています。
特に氷河湖の美しいラウォからポメ、タンメにかけては「チベットのスイス」と呼ばれる山岳風景が広がっています。


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