ツアー名:7/9(土)ブッポウソウに会いに行く 長野・天龍村【もうすぐ巣立ち】
残念ながら朝から雨です。道中も強い雨が続いて、気分もすっかりどんよりです。雨が強いとえさとなる虫が少ないので、ブッポウソウも飛び回っていないかもと不安を抱えながら天龍村へ向かいます。
八王子から約4時間半で天龍村に到着すると、なんと、雨がほぼ止んでいます! 早速、天龍村役場の隣のお寺・自慶院におじゃまして、役場建物にかけてある巣箱を観察します。役場のアンテナにブッポウソウが止まっています。一羽の雛は巣箱から顔を出しています。雛はクチバシがまだ朱色っぽくなっていないんですね。これは巣立ちが近そうです。
雨上がりの自慶院から観察
つがいが交代で餌を捕ってきて雛に与えています。巣立ち前の雛は食欲も旺盛なのでしょう。ひっきりなしに虫を捕まえて戻ってきます。たまにはつがい同士で餌を与え合ったりして、仲よしな感じです。求愛給餌っていうのかな。餌はどうやらコガネムシが多いみたいです。ちょっと雛には硬いんじゃないですかね。
対策として親が巣箱に小石などを運んできて、雛にその小石を飲ませて硬いものも消化しやすいようにしているようです。お寺のテレビでは、巣箱の中に設置したカメラで巣箱内部の様子を見ることができます。確かにたくさんの小石が転がっています。雛は4羽で、巣箱の中でひしめき合っています。
雄が雌に獲物を口移しで渡す
雨が上がって明るくなってきたので、羽を乾かしているようなしぐさが観察できました。日光浴も楽しんでいるのかな。確かに最初はびしょ濡れっぽかったです。隣のエリアのつがいでしょうか、アンテナ周辺で合計4羽でのバトルのような状況も観察できました。
昨年のツアーで見られた、お寺横のアオバズクが気に入っていた大木は、倒木の恐れがあったので切ってしまったらしいです。もう1本の木に巣箱をかけていましたが、アオバズクは近くにいても戻ってきてはいないそうです。残念、アオバズク。
巣箱をかけたがアオバズクは戻らず
もう一ヶ所、巣箱があるポイントに行きました。お寺で撮影すると曇り空がバックになりがちなのですが、ここでは順光で森の緑をバックにブッポウソウを撮影することができるのです。期待通りブッポウソウがやってきて、撮影しやすい木の枝に止まってくれました。
森の緑をバックにブッポウソウ
帰りも道のりは長いということで、早々に観察終了。雨で心配しましたが、思いのほかブップソウを満喫できた一日となりました。
*巣箱から顔を出していた雛は、翌日の7/10(日)に巣立っていったそうです。
*写真の一部はご参加の方からご提供いただきました。ありがとうございました。
【今回確認できた鳥達】
キジバト・カワウ・アオサギ・ホトトギス・トビ・ブッポウソウ・コゲラ・サンショウクイ・モズ・ハシブトガラス・シジュウカラ・ツバメ・イワツバメ・ヒヨドリ・ムクドリ・スズメ・キセキレイ・ハクセキレイ・ホオジロ