講座名:4/16(日)東京湾に残る貴重な干潟 三番瀬&谷津干潟
この日の三番瀬ではお昼から潮干狩りが解禁ということで、既に多くの人で賑わっています。砂浜沿いのスピーカーからは大音量のJ-POPが流れてきます。テントの花もたくさん咲いてまさにフェス状態。
しかしお昼までは砂浜が網で仕切られているので、ちょっと遠いですが様々な鳥たちを観察することができます。
大賑わいの三番瀬
ミヤコドリやハマシギがいます。ダイゼンやダイシャクシギ、キョウジョシギもいるそうですが、全体の数が多すぎてなかなか大変です。相当な数ですが、ほとんどは渡りの途中なので連日入れ替わり状態でしょうか。ユリカモメは夏羽になって顔が黒いです。ダイサギも顔がきれいなブルーになって婚姻色です。近くの砂浜をホウロクシギが悠然と歩いています。
ずっと遠くの海上にはスズガモらしき群れが浮かんでいます。ウミアイサも混ざっているか。カモたちも随分と数が減りました。早く相手を見つけてシベリア方面に繁殖しに行かないとね。
ホウロクシギ
お昼前には切り上げて、バスと電車移動で谷津干潟へ向かいます。バス停の近くのビルの上にはチョウゲンボウがいました。谷津干潟の入り口にはヒドリガモやオナガガモ、コガモなどが浮かんでいます。佇んでいるコサギも眼のあたりがピンクで婚姻色です。カワウが羽を乾かしている姿もありました。
自然観察センターの手前ではメジロやコゲラの姿を確認。ウグイスやエナガ、シロハラの声は聞こえてきますが姿は確認できず。
メジロ
自然観察センター内からは至近距離で水鳥を観察できるポイントがあります。早速、最近話題のシマアジも近くで見ることができました。脚の長いセイタカシギも目の前で採餌に夢中です。
シマアジ
外に出て、遊歩道を散策しながらシギ類を探します。メダイチドリやシロチドリがいます。通常は砂地に隠れて見つけにくいですが、アオサが大量に繁殖していて一面が緑の草地のようで見つけやすくなっています。オオソリハシシギの群れが大移動していく様子も観察することができました。
シギの群れ
干潟を一周したところで解散。1日で2ヵ所を巡るという長い観察で50種近く確認できました。次回は6/3(土)多摩森林科学園です。
写真の一部はiPhone+スコープで撮影しました。
使用機材:TSN664M+TSN-IP5+TSN-AR66Z(いずれもKOWA社製)
【今回確認できた鳥達】
ヒドリガモ・マガモ・カルガモ・ハシビロガモ・オナガガモ・コガモ・シマアジ・ウミアイサ・カイツブリ・キジバト・カワウ・アオサギ・ダイサギ・コサギ・オオバン・ダイゼン・コチドリ・シロチドリ・メダイチドリ・ミヤコドリ・セイタカシギ・ホウロクシギ・オオソロハシシギ・イソシギ・キョウジョシギ・ミユビシギ・トウネン・ハマシギ・ユリカモメ・コゲラ・チョウゲンボウ・オナガ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・シジュウカラ・ツバメ・ヒヨドリ・ウグイス・エナガ・メジロ・ムクドリ・シロハラ・スズメ・ハクセキレイ・アオジ・ドバト