講座名:11/23(土・祝)静岡 浮島ヶ原 ケリに会いに行く
今年の秋の関東の週末はほとんど雨ですね。
この日も関東では冷たい雨が降り続く中、静岡は曇りの天気予報を信じて浮島ヶ原へ。
曇り空が広がる現地に到着すると、タゲリが近くに来ているということで、早速近くの農道へ向かいます。
かなり遠くの田んぼにタゲリを見つけました。警戒してすぐに飛び立ってしまいましたが、しばらく旋回飛行して、また戻ってくるように田んぼへ着地しました。距離を取り、タゲリの背たけと同じくらいの高さの草越しに観察します。頭に冠羽があるので確かに「麻呂」っぽいですね。
かなり高い上空にハイタカがいます。水路で浮かんでいた2羽のオオバンが水面を走るようにして飛んでいきます。ヒバリやタヒバリも飛んでいきます。
木のてっぺんからモズの高鳴きが聞こえますが、やや逆光で見えづらいです。近くの電柱の先にはノスリが止まっています。お気に入りの場所なのか、長い時間滞在しています。
相変わらずの曇り空ですが、富士山の周辺では青空も見えてきました。富士山山頂稜線よりさらに上、青空の高い上空でなにやら飛び交っています。かなり遠いので小さな粒くらいにしか見えませんが、どうやらヒメアマツバメのようです。
池では多くのカモ類が浮かんでいます。紅葉も見ごろのようです。コガモとトモエガモのハイブリッドのような個体もいます。水草の脇ではオオハシシギが休んでいます。クチバシを羽の中に格納して休んでいるので、なかなか全体像を見ることができません。
近くの木の先に元気のよさそうなモズがやってきました。今度は見やすくしばらく止まってくれたのでじっくり観察ができます。
近くにアリスイを見かけるポイントがありますが、残念ながら今年はいないようです。
電柱の上にはオオタカがいます。落ち着かない様子でしたが、すぐに飛び立っていきました。チョウゲンボウが虫のようなものを捕まえています。その後、同じチョウゲンボウなのか、電柱の上でチョウゲンボウとツグミが並んでいます。
遠くの電線には等間隔で大量のカワラヒワが並んでいます。最低限のテリトリーを守っているのでしょうか。トビが何かを捕まえて飛んできます。時々つまみ食いしながら飛び去って行きました。
ヨシ原ではオオジュリンやセッカが忙しそうに出入りを繰り返しています。枯れヨシの景色によくなじんでいます。
最後にケリのポイントへ。なかなかの数がいるようですが、たまたま人が通ったりすると警戒して飛び回ってしまいます。そんな中、距離はありますが全体が観察できる高さでたたずんでいる固体がいます。くちばしと脚は黄色で目が赤いのが確認できます。ぱっと見はハトのようです。
メインのケリもじっくり観察できたところで終了。猛禽から水鳥、小さめの冬鳥まで満遍なく観察できました。
次回は12/28(土)静岡 富士山麓 冬鳥を探そうです。
【今回観察できた鳥達】
キジ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、コガモ&トモエガモ(ハイブリッド?)、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、オオバン、ヒメアマツバメ、タゲリ、ケリ、オオハシシギ、トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、チョウゲンボウ、コチョウゲンボウ、ハヤブサ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、セッカ、ムクドリ、ツグミ、ニュウナイスズメ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロ、カシラダカ、ドバト