ウズベキスタンで鉄道体験

サマルカンド駅とアフラシャブ号(ウズベキスタン)

訪問地で鉄道の旅をしてみたい、そんな気持ちを持っている方も多いことでしょう。長距離を寝台列車に揺られてのんびり移動してみたい方も、高速鉄道利用で移動時間を短縮し時間を有効に使いたい方も、ちょっと珍しい駅構内を見てみたい方にもお勧めのウズベキスタンの鉄道情報です。

大動脈を列車に乗って・・・


広大な大地を移動するには、国内線、専用車以外で、鉄道利用もまた一興。タシケント、ブハラ、サマルカンドなど主要なオアシス都市を結んでいます。普通快速のレギスタン号、特急快速シャーク号などほぼ毎日運行しています。

SAMARQAND VOKZAL=サマルカンド 駅
SAMARQAND VOKZAL=サマルカンド 駅

迫力満点!先頭車両の前にて
迫力満点!先頭車両の前にて

普通快速列車の車内(一例です。)(ウズベキスタン)
普通快速列車の車内(一例です。)
現地のおやつ(この時はピロシキ♪)を買い込んで乗るのも楽しみ
現地のおやつ(この時はピロシキ♪)を買い込んで乗るのも楽しみ


高速鉄道(アフラシャブ号Afrosiyob)


首都のタシケントと、シルクロードの古都サマルカンドを結ぶ高速鉄道「アフラシャブ号」が毎日運行しています。
車で移動すれば約半日(約300km、車の場合は約5時間)かかる移動も、この列車を利用すればなんと2時間半で到着です。時間を有効に使いたい方、最新の鉄道体験をしてみたい方にお勧めです。
エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスと席の広さにより料金にも差があります。いずれのクラスでも、ジュース(小)と軽食が出ます。タシケント出発は朝の便なので、腹ごしらえにもちょうど良いですね。

青と緑のウズベクカラーが美しいアフロシャブ号(ウズベキスタン)
青と緑のウズベクカラーが美しいアフロシャブ号

首都タシケントの地下鉄


中央アジアで最初に作られたというタシケントを走る地下鉄。その地に暮らす人々にとっては生活の足となっていますが、私たち外国人観光客にとっては、観光名所と言っても過言ではないほど、鉄道好きにはたまらない場所であり、それほど鉄道に興味の無い方でも、話のネタにはもってこい!の場所なのです。

移動手段というだけではもったいない程、駅構内の装飾がとても凝っています。おもわずため息が漏れてしまうような光景が広がっており、聞くところによると、それぞれの駅には、コンセプトがあり、有名な建築家や芸術家が設計に参加して造られたとのこと。大理石や色ガラス、陶器、彫刻入りの石膏など色々な材料が用いられ、その空間(ホーム)に立っているだけで美術作品を見ているような気持ちになるのです。
“宇宙旅行”をテーマにしたコスモナフトラル駅では、青を基調としウズベキスタン出身の旧ソ連宇宙飛行士の業績やレリーフなどが見られたり、ウズベキスタンの有名な文学者のアリシェル・ナヴォイの名をとったナヴォイ駅では、モスクのような造りがとても美しいのです。

貴重な地下鉄駅構内の様子が分かる絵葉書を見つけました(ウズベキスタン)
貴重な地下鉄駅構内の様子が分かる絵葉書を見つけました

また綿花をモチーフにした電灯装飾のあるパフタコル(PAHTAKOR)駅や、クリーム色の明るめの色彩の大理石にシャンデリアが輝いている独立(MUSTAQILLIK)駅など、壁面、柱一つとってもそれぞれに異なり、「次の駅はどんな感じなんだろう」という期待が高まります。滞在中に、全ての駅に降り立って見学するにはよほど余裕がないと時間はありませんが、ガイドさんお勧めの駅にいくつか降り立ってみるのも良いでしょう。

またこの地下鉄の見学価値を高めている一つの理由は、軍事施設であるとされているため、「写真撮影不可」ということではないでしょうか。(注意:2014年の情報です)その土地に行ってしか見ることが出来ない、という状況が、余計に私たちの旅心をくすぐるというものです。
(※2018年現在、写真撮影は解禁されました。)

さあ、あなたもウズベキスタンの乗り物体験で、旅の思い出を増やしましょう!

*ご注意*
鉄道利用、地下鉄乗車体験は、観光の時間や列車のタイムスケジュール、手配上の諸事情を考慮し、プライベートツアーや特別企画等で手配を行っております。ご興味のある方はお問合せ下さい。

車窓から眺めるシルクロードの大地~綿花畑が広がります~
車窓から眺めるシルクロードの大地~綿花畑が広がります~

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