16世紀の街並みへタイムスリップ! ~ブハラの旧市街を往く~

16世紀に再建された街並みが、今も大切に保存されているウズベキスタンの古都ブハラ。旧市街を歩けばタイムスリップしたような感覚で滞在が楽しめます。もし日本発着で6日間以上のご旅行を計画されたなら、是非訪れてほしい街ブハラの魅力をお届けします。

初期のイスラム建築の代表であるイスマイール・サーマーニ廟

ブハラってどんな街?

9世紀のサーマーン朝時代を第一の黄金期として、ブハラからは優れた文学者、天文学者、イスラム宗教学者などの多くの文人が輩出され、中世イスラム文化をリードしました。その後、1220年のチンギスハーン遠征で街は灰となりましたが、16世紀ブハラ汗国の首都として、そしてイスラム教の聖都として再興を果たしました。最盛期には360余のモスクや80余の神学校(メドレセ)があったともいわれています。今も旧市街にそびえる多くのミナレットや神学校、モスクなどは16世紀時のブハラ全盛時代の名残として、訪れる人々を魅了しています。


色鮮やかなタイルが目を引く イスラム建築群巡り

ブハラの街では、歩いて街の雰囲気を感じながら観光箇所を巡ります。ブハラの象徴は高さ46mのカラーン・ミナレット。1127年にカラハーン朝のアルスラン・ハーンによって建立され、遠くからブハラを目指す旅人には絶好の目印となりました。隣がカラーン・モスク。1万人の信者が礼拝できる巨大なモスクです。現存する最古の神学校ウルグベク・メドレセや、柱が美しいハーン専用のモスクであるバラハウズ・モスク等、多くのイスラム建築を楽しむことができます。

ブハラのシンボル カラーン・ミナレットとモスク



交易都市の歴史を辿る バザール散策や町歩きを楽しもう

また商業都市としての一面も持っていたため、タキと呼ばれる室内バザールも残されています。かつてはシルクロードを行き来する、珍しくて高価な宝石や外貨や金の売買のために、多くの人々、民族が集まり賑わいをみせていたとのこと。現在は、日中はお土産物屋が出ています。
交渉をしながら買い物を楽しんだり、お茶屋さん(チャイハナ)で休憩したり、人々の暮らしを身近に感じてみたり・・・と、歩いて巡れば楽しみも、更に広がります。



ツアーでは、日本語ガイドが各観光箇所で説明をいたしますが、有名な観光地以外でも、ちょっと目にした光景一つ一つに、ブハラを感じるポイントがあります。偶像崇拝が禁止されているイスラム世界において、顔が描かれた太陽が目を引くナディールディヴァンベキ・メドレセの色タイルや、側の池(ラビハウズ)の近くで楽しそうにおしゃべりをしている、おじいさん達。一度入り込んだら迷子になりそうな路地裏の住宅地、そして聞こえてくる子供達の笑い声。見上げる高さで、長年風雨にさらされた柱1本1本に、歴史深さを感じるモスクと、側で営む雑貨屋に入っていく下校途中の子供達など…。

ナディールディヴァンベキ・メドレセ イスラム文化圏では、顔が描かれるのは稀なこと


貴重な建築物の宝庫でもあるブハラの旧市街はユネスコの世界文化遺産に指定されていますが、同時に今を生きる現地の人々の、歴史ある街に対する誇りのようなものも感じるのです。

ブハラで待ってます!



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