添乗報告記●ウズベキスタン歴史探訪8日間(2001年9月)

2001年9月8日〜9月15日  文●村上祐子(東京本社)

参加者の皆さんに「なぜウズベキスタンを今回の旅に選んだのでしょう?」と聞いてみました。主催者側からこんな質問もおかしいのですが、「なぜ?」と聞かれずに出発された方がいらっしゃらなかったのも事実、誰もが気になる質問なのです。その答えは様々でしたが、その中のひとつに「サマルカンドにあるレギスタン広場の美しい写真に魅せられてここまで来た」との声もありました。そこは実際に見ても本当に美しい広場です。ターコイスブルーで引き立てられた建物が広場を囲むように建ち並び、その空間に立つとそこはもう現代とは思えません。今回私が同行させて頂いた歴史探訪8日間は、その名のとおり歴史を体感できる街々を訪れるコースでした。


▼1日目

9月8日(土)

目指すはウズベキスタンの首都タシケント。関西空港よりウズベキスタン航空の直行便で8時間半。結構遠いアジアでした。タシケントは旧ソビエト時代の光景がそのまま残っています。行き交う人もロシア系が多い。夕方少し早くに到着したので、夕食前に地下鉄巡りの散策へ。ここの地下鉄駅はただものではなく、とにかく美しい装飾なのです。それも各駅装飾が違うので 見応えがありました。長い飛行機の後でしたが、皆さん好奇心でいっぱいの様子でした。

▼2日目

9月9日(日)

国内線で移動し、ヒヴァへ向かいました。ヒヴァの旧市街は歩いて回れるほと小さな街で城壁に囲まれています。最低限の修復こそされていますが昔の町並みが風化した姿がそのまま残っていました。風化した姿は茶褐色が主ですが、そのところどころに際立つターコイスブルーがまたきれいでした。日差しの強い午後、暑さは伴いますが乾燥した空気のお陰で日陰は涼しく、日陰から日陰へと歩き回りました。町全体を眺めるためにミナレットと呼ばれる塔にみんなで登りました。景色は最高でしたが、かなり急な上り階段が続くこの塔のために、翌日からは筋肉痛との戦いになるのでした。

▼3日目

9月10日(月)

ヒヴァの旧市街に昇る日の出は街全体をピンク色に変え、この世のものとは思えぬきれいさ。気合いの入ったメンバーの方々と共に早起きをして日の出を見に行くと、一同感動。最後に皆さんに尋ねた「一番印象に残ったのは?」との声に上がった場面はここでした。砂漠地帯を横切り、ひたすら車でブハラへと移動。綿花畑から砂漠へと変わりゆく景色は見物。砂漠の砂を記念にと袋に詰める姿もありましたが、じきに皆爆睡。早起きしましたからね。そしてブハラへ到着。この日の走行は約470km。お疲れさまでした。

▼4日目

9月11日(火)

終日ブハラ観光でした。長い長い観光の一日。それでも気合いのあるメンバーだけに観光に買い物に思いっきりのめり込んでいらっしゃいました。暑さも伴いましたからこの日が一番疲れたなぁの声にも納得です。このとき訪れた農村市場もかなり印象的だったようです。言葉の通 じない果物売りのおばあちゃんたちと気が合ったのか、 メロンを貰っていた方までいらっしゃいましたね。もちろん歴史の残る街の建物もまた素晴らしく感じられました。

▼5日目

9月12日(水)

この日はサマルカンドが目的地。途中、シャフリサブスで観光を2時間ほど。シャフリサブスは、この国の歴史には欠かせない人物が生まれた街ですから、歴史を追うこのコースには欠かせない観光でした。それ以外は再び移動の一日でした。が移動の後半は山を越えるため、今までとはまた違った景色が見られました。それと同時に気候も少し変わっていきました。サマルカンドに着く頃にはひんやりとした空気になっていました。ここは少し都会的な匂いのある街です。

▼6日目

9月13日(木)

とうとう、あこがれの「レギスタン広場」観光。「どうだ!!」とこの日に見せたかったのですが、前日ホテルへ向かう際に、間違って広場の横を横切ってしまったのがちょっと失敗でした。が、仕切り直して観光へ。修復された奇麗さではありますが、だからこそ見事でした。一同それぞれに感慨深い表情で写真パチパチ。いったい何枚撮ったのでしょう?そうこうしている間にウズベキスタンでの最後の宿泊となりました。そこで新婚旅行で参加されていた小田さんご夫妻を祝う簡素ながらのパーティーで盛り上がりました。現地の衣装とシャンパン。しかし疲れた胃にはきつかったかもしれません。次の日にはお腹の調子があやしいかたが・・・。

▼7日目

9月14日(金)

午前中は一路タシケントへと移動。最後になって道路が封鎖?!ヒヤッとしました。大統領が他の街へ移動中だとかで、急に道路を閉めたらしいのです。急遽回り道をして、プラス2時間の移動で、合わせて6時間強。思わぬトラブルで疲れた様子でしたが、最後の気力で最後の観光をしました。残りわずかな時間になってきますと名残惜しさが湧いてきました。いつの間にかツアーの参加者同士という枠はなくなり、良い旅仲間へと変わっていました。「今度もまた同じメンバーで!」なんて思いながら帰路へ。

▼8日目

9月15日(土)

午前、関西空港へ到着。日本でもまた集まる約束をしてお別れとなりました。

振り返ると濃厚な行程だったために長く感じ、しかし過ぎてしまえばまさに「あっという間」。ご参加された皆さんにも、充実感が残ったコースだと感じていただけたことを願っています。

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