ジョムソン方面のルート状況を確認すべく現地を訪れた古谷による、レポート続編です。
ベニ~ポカラ~カトマンズの状況をお届けします。
▼6/9 ベニ~ポカラ
河岸段丘に形成された長閑な農村風景の中を、ひたすら走る。
いつもと変わらない、素朴な光景が広がっている。
ただ、河岸段丘の崖の数箇所が崩壊していた。タトパニから北部においては崖の崩壊も殆どなかったが、昨日の崩壊箇所から南部にかけてはところどころ崩壊が起きているようである。
ベニからポカラ間で見られた崖の崩壊は規模も小さく、川や村からも離れているので大きな被害はなさそうである。
確かに崖の崩壊は不安だが、震災による家の倒壊が殆どなかったようで、人々も今までどおり穏やかに暮らしていた。
▼ポカラ
ポカラは、震源地であるゴルカ地方からも、そう離れていない(ゴルカ〜カトマンズとゴルカ〜ポカラの距離は同じ位)にも関わらず、殆ど被災していない。
街中を走行していても、倒壊家屋は全く目につかない。
ポカラ空港に到着した後、カトマンズまでの搭乗手続きを行う。震災以降は外国人が激減したため、国内線の運行本数もかなり減便されている。
搭乗手続き中、私が旅行会社の人間だと知ると、イエティ・エアラインの係員が私にこう伝えた
「我々も辛抱強く観光客を待っているから、あなたも観光客を送るよう頑張ってくれ」
頑張るよ!と伝えたものの、彼らにとっても観光客激減の状況はかなり辛いだろう。
▼カトマンズ(タメルにて)
カトマンズ空港到着後、タメル地区にある定宿「ホテル・マーシャンディ」へ移動する。
チェックインを済ませた後に、タメルを散策しながらネパールカゼトラベルのオフィスへと向かう。
途中、日用品を良く買うスーパーに立ち寄り、ちょっとした身の回り品を購入する。3月に来たときと変わらぬ品揃えだった。
特に買う気はないのだが、数度となくお店に立ち寄る。。。元気に出迎えてくれる人もいれば、、いつもより無愛想に対応する人もいる。彼らなりに辛い状況なのだろう。
途中、アクセサリー等を売っている露店を横目に通りすぎる。この露店は私が1996年に初めてネパールに来たときからやっていた。おそらくもっと前から営業しているのだろう。
▼明日の準備
カトマンズ郊外のコカナ村は古い建物も多く、大きな被害を負った町でもある。
このコカナ村にある小学校生と中学生達に、衛生管理の目的で石鹸やタオル、歯磨き等のセットを配ることにした。
その準備をカトマンズのスタッフ達と行う。
彼らは、兎に角作業になれている。段取りとか、指示出しとか、指示待ちとかはいらない。以心伝心手分けしながら鮮やかなスピードで、あっという間に180個衛生パックを作成した。
古谷からのその他のレポート
古谷のネパール・レポート1(タメル地区/ポカラ/アスタム村/ダンプス)
古谷のネパール・レポート2(ムクティナート〜マルファ〜ナウリコット〜タトパニ)
古谷のネパール・レポート3(タトパニ~ベニ)
古谷のネパール・レポート5(カトマンズ/コカナ村)
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