高尾山の夜を感じた 野生動物との出会いとムササビ観察

高尾山のアイドルといえば、「空飛ぶ座布団」ことムササビ!イラストはよく見かけますが、実際に見たことない方も多いのではないでしょうか?今回は笑顔が素敵なネイチャーガイドの齋藤 保次さんによる案内で、高尾山の「なるほど率」を上げていく『高尾の四季を楽しもう~自然感察のすすめ~』講座に同行してきました。ムササビは12月と6月が繁殖期で活発になるので、木が葉を落としたこの時期に観察会を開催するのです。

12月6日(土)、新宿を出た頃は空も快晴で気持ちのいい電車旅でしたが、高尾山口駅に到着したらなんと雪!「まさかの雪かよー」とガックリしながらも、早めに到着したスタッフ3名は駅前の食堂で名物のカツ丼をチャージします。

ケーブルカーで高尾山駅へ
ケーブルカーで高尾山駅へ




雪が舞う中全員集合してケーブルカーで高尾山駅へ。いつもは1時間近くかけて歩いているところを、標高差271m約6分で登っていくなんて素敵過ぎます。しかもなんということでしょう、高尾山駅に到着したら晴れているではありませんか!思わずケーブルカー駅前にある天狗焼きを買ってしまいました(旨!)齋藤さんからのムササビに関するレクチャーを受け、食べ残した葉っぱや正露丸みたいなフンを探して日没を待ちます。

天狗焼きどうぞ
天狗焼きどうぞ
齋藤さんのムササビ生態レクチャー中
齋藤さんのムササビ生態レクチャー中


ムササビのフン探し!
ムササビのフン探し!
ムササビ探し
ムササビ探し


ムササビは日没後30分以内に巣から飛び出して食事や婚活に出かけるらしいのです。巣穴は数ヶ所あって空き家だったり満室だったりするので、各巣穴前にスタッフを配置して、KOWAさんからお貸し出しいただいた双眼鏡(※良い双眼鏡は暗くてもクリアに見えます!!)で観察しながら、無線機で状況を伝え合うという万全の体制です。しかし冬山で夜の待機というのは実に寒い(凍)。何も動きがないまま時間は過ぎ、「やばいなー、今日は出てこないか」と思ったときに、1ヶ所の巣穴からムササビの目が光っているという無線連絡が!早速、該当巣穴前に集合してムササビが飛び出す瞬間を待ちます。すると、巣穴から1頭のムササビが出てきて木の枝の先に。しばらくあたりを警戒した後に大ジャンプ!森に消えていきます。その後も2頭が続き、この日は計3頭が見事なジャンプを見せてくれました。
もちろん1頭も見えない日もありますから一安心です。

※肝心のムササビ写真ですが、暗い、高い、しかも高速移動という状況で撮影するのは苦難の技でした…。
ムササビの様子は、スタッフによるイラストでご想像ください。



ムササビ滑空の瞬間
(※イメージです)


高尾の満月
高尾の満月
高尾山からの夜景
高尾山からの夜景


高尾山から満月が照らす都会の夜景を堪能し、夜の森の解説を聞きながら無事下山しました。寒い中の講座でしたが、満足げな(?)参加者の皆さんの笑顔が印象的でした。「そうだったのか高尾山!」が連発の齋藤さんと行く高尾山シリーズ。次回は12/13(土)この時期にしか見られない、シモバシラという植物の茎からにゅわっと出てくる氷の芸術「シモバシラ」を探しに行きますよ!

※双眼鏡提供:KOWA PROMINAR
※写真協力:木元 康晴



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