清流タキーニ川を下る
タキーニ川とは?
ユーコンは世界のカヌーイストやカヤッカーあこがれの地。その手つかずの自然の中には大河ユーコンをはじめ大小70もの川が流れています。その中で比較的小さなタキーニ川は、ホワイトホース郊外にある川で、有名なユーコン川に注ぎ込む支流のひとつ。ホワイトホースから車でわずか1時間~1時間半ほどで行くことができます。
急流や瀬がほとんどなく、初心者でも川くだりを楽しむことができます(急流が一箇所ありますが、陸路で迂回しますのでご安心ください)。上流部の澄んだ水と大自然の美しさから、多くのカヌー愛好家たちに愛されている川です。澄んだ清流で暮らす美しい魚たち(カワヒメマスなど)という極北の魚の味もまた格別。
山々に囲まれた大きなクサワ湖から旅は始まり、初日はキャンプ場、2泊目以降は原野でテントを張りながら、水の流れに乗って下ってゆきます。
旅の始まりは山岳風景が美しいクサワ湖から
初心者の方にこそお勧めしたいタキーニ川の川旅
ユーコンと聞いて、最初にイメージするのは「ユーコン川」という方も少なくないでしょう。カナダ・ユーコン準州からアラスカ、そしてベーリング海へと注ぎこむ雄大で偉大な大河・ユーコン。川幅も大きく、瀬がそれほど多くないことから、初心者でも楽しむことができる川として知られています。
しかし、ユーコン川のカヌーツアーは、その多くが最低でも4泊5日程度、短くハイライトを楽しめるポイントからスタートするにはセスナ機を使ったりと、費用も日数も必要です。全く経験がない方が行くには随分と敷居が高いのが実情・・・。
「もっと気軽に、ユーコンの自然を楽しんでいただきたい。」そんな想いでこの短い日数で楽しめるタキーニ川ツアーを作りました。
タキーニ川の上流部、川の水が澄んでとても美しく、もちろんユーコン川も美しいのですが、タキーニ川の上流部の水の美しさは特別です。また、スタートポイントのクサワ湖周辺は山岳地帯でもあり、美しい山々に囲まれてキャンプをする楽しみもあります。
旅は長ければ長いほど充実感も増しますが、カヌー(カヤック)で旅する楽しさ、極北の大自然を肌で感じるには、3日程度でも十分です。むしろ、キャンプやカヌー旅が初めての方には、3日くらいがちょうどよいかもしれません。
テントやカヤック道具は現地でご用意しております
川を漕ぐ前に、まずは、ほとんど流れの無い湖でカヌーやカヤックの漕ぎ方のレッスンもしますのでご安心ください。お客様が3-4名様の場合は、ガイドは2名同行し、カヌーとカヤックはガイドの判断する良い組み合わせで行います。以下、お客様の人数とガイド、カヌー、カヤックの組み合わせ予定です。時折、安全な場所にて交代することもございます。
カヌー1艇 (ガイド+お客様1人)
カヌー1艇 (ガイド+お客様1人)
シングルカヤック1艇 (お客様1人)
■参加者4名様の場合 (ガイド2名保証)
カヌー1艇 (ガイド+お客様1人)
カヌー1艇 (ガイド+お客様1人)
ダブルカヤック1艇 (お客様2人)
カヌー旅の1日の流れ(イメージ)
実際にカヌーを漕ぐ時間は午前・午後で各2~3時間ほど。日によって実際の時間は変わってきますが、おおよそこのような流れで予定しています。
尚、カヌー(またはカヤック)、ライフジャケット、パドル、防水バッグ、テント、スリーピングマット、食器は現地でご用意しております。(寝袋のみ、レンタル対応となります)
<持ち物について>
■ 各自でご準備いただくもの
●寝袋(3シーズン用)※レンタル可
●雨具(上下)
●防寒着(フリース・薄手のダウン等)
●着替え
●洗面用具(シャワー設備はありません)
●ヘッドランプ(+予備電池)
●水を携行するボトル
●ウォーターシューズ(または長靴)
●ラッシュガードや水着(速乾性の下着でも可)
●速乾性のTシャツ
●タオル
●帽子(日よけ用、防寒用)
●サングラスやストラップ
●トイレットペーパーやウェットティッシュ
●虫除けスプレー、日焼け止め、薬など
●できれば防水のカメラ
●薄手の手袋
●サンダル
※注1 寝袋は、目安として5度程度まで対応しているものを推奨。
※注2 8月の想定気温は、日中18℃、最低気温8℃前後が目安です。
■ 現地でご用意しているもの
●カヤック・カヌー道具一式(船、パドル、ライフジャケット)
●ドライバック
●テント
●マット
●食器
●食材
●火器・燃料
●ファーストエイドキット
●衛生携帯&携帯電話
●ベアスプレー
●双眼鏡(ガイド所有のものをシェアできます)
●釣り道具(ルアー釣り)
■ 設備について
1泊目はクサワ湖キャンプ場に宿泊します。
キャンプ地には簡易トイレ(outhouse)が設置されています。
2泊目3泊目はキャンプ適地での野営となります。
■ 食事について
現地ガイドがご用意いたします。
極北ならではの食材などを一部用いる予定です。
■ 水 事前に購入いただき、カヌーに積んで行きます。
■ 電力 キャンプ場に電気はありません。(充電も出来ません)
各自ヘッドランプや予備電池をお持ちください。
■ トイレ キャンプ場以外は基本的に青空トイレ。
トイレットペーパーをご持参ください。
■ シャワー ありません。乾燥しているのでさほど気になりませんが、気になる方は
ウェットティッシュをお持ちください。
荷物はドライバッグに入れて、カヌーで運搬します
服装イメージ。日除けの帽子、サングラス(ストラップ)、
アウターは雨具、アンダーウェアは水着や速乾性のものを推奨。
足元は長靴やウォーターシューズが良いでしょう。
少人数で旅する贅沢
川旅の途中には、釣り糸を垂らして清流に生息する魚を釣ったり(グレイリングは初心者でも比較的釣れやすい魚です)、集めた薪でワイルドに焚き火料理を楽しみましょう。おいしい空気の中、外で食べるごはんは格別です。
今回のツアーは限定4名様。さまざまな国籍の方が入り混じる大人数のツアーでは、どうしても騒がしくなったり、カヌーの列が長くなり、動物を見ることも難しくなりますが、日本人だけの少人数ツアーであれば、大きなキャンプ地に限られることなく、良いロケーションのキャンプ地に泊まることが出来ます。
また、人数や騒がしさはまちがいなくフィッシングの釣果にも影響することでしょう。
釣れた分だけ夕食が豪勢になります!
釣った魚はその場で料理!(ホイル焼きにすることも)
極北ならではのオーロラや野生動物との遭遇にも期待
白夜の終わる8月中旬からは、極北の空に夜が戻ってきます。運が良ければ、オーロラが姿を現すかもしれません。白頭鷲やカリブー、ムースといった極北の生き物たちとの遭遇にも期待しましょう。
夜は星空を眺めたり、川のせせらぎに包まれながら眠り、鳥たちの声を聞きながら目覚める朝。大自然のゆったりとした時間の流れに包まれながら、都会の喧騒を忘れて、贅沢な時間をお過ごしください。
川に水を飲みにやって来たムースの姿も
・テントは通常2名で1張。一人部屋利用の方はテントもお一人でご利用いただけます。
・カヌー(またはカヤック)、ライフジャケット、パドル、防水バッグ、テント、スリーピングマット、食器は現地でご用意しております。
・8月中旬の現地の気温は最低8℃〜最高18℃ぐらいの想定となります。
・ご用意いただく寝袋は、目安として5度程度まで対応しているものを推奨。現地にてレンタルも可能です。詳しくはお問い合わせください。
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