北インドのラダックは、荒涼とした風景に、青い空、真っ白なゴンパ(僧院)が立ち並び、「これぞチベット世界」といった趣。中国による破壊を受けなかったため、古くからのチベット文化がタイムカプセルのように、いまなお色濃く残っている地域です。
このコースでは特に貴重な仏教美術が数多く残る下ラダック地方のマンギュ、スムダ・チュン、ティンモスガン、ラマユルなど、アクセスが悪いため訪れる人が少なく知名度は低いものの、実は見ごたえのあるラダックの古寺を、時にハイキングを交えて、じっくりと訪ね歩きます。
ラダックに貴重な壁画や仏像が残されているのは、現地の人々が仏教を篤く信仰し、大切に守ってきたから。彼らの生活には仏教の精神が息づき、決して物質的に豊かとはいえない生活環境の中で助け合いながら暮らしているのです。お寺で出会うお坊さん、巡礼者、付近の村人などとの交流で、単にお寺の観光にとどまらず、仏教の本質に迫る体験ができるでしょう。
6/27発は、ヘミス・ツェチュ祭にあわせた日程になっています。
現地ラダック出身の日本語ガイド・スタンジン・ワンチュックがご案内します。
故郷ラダックを日本語で紹介する現地ガイド
スタンジン・ワンチュク
日本語でラダックの歴史や宗教を語れる数少ないラダック人ガイド。 ラダックの最奥の地ザンスカールのリジン村出身で、ザンスカールの王家とは親戚筋。 デリー大学オーロヴィンド校、政治学部卒。 学生時代は、里帰りの度に「雪の回廊」チャダル・トレックを歩き、その経験を生かしてツアーガイドの仕事を始める。その豊富な経験と人脈で「風のラダック」を支えてくれています。