ブッポウソウは深い緑色の身体と赤い嘴のコントラストが目立つ美しい鳥です。多くのバードウォッチャー憧れの鳥ですが、環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類(EN)にランク付けされていて数が少ないためなかなか姿を見る事の出来ない鳥の一つです。そんなブッポウソウを増やそうとする取り組みが中国地方の山間部で十年以上続いています。ブッポウソウは巣を巨木の樹洞や木製の電柱などに作る樹洞性の鳥です。時代と共に巣にできる木や電柱が無くなり、中には人工構造物を利用して営巣するものも現れましたが、そう言う適応が出来たのはごく一部で、ブッポウソウは次第に減少してしまいました。中国地方では地元の人々により、巣箱でブッポウソウを増やそうとする取り組みがなされています。中でも岡山県は地元保護団体を中心に活動が継続されており、ブッポウソウが順調に回復しつつあります。毎回参加された皆様に美しいブッポウソウを見て頂くと共にブッポウソウの現状についても知識を深めて頂いています。このツアーはブッポウソウが子育てをする時期にあたり、地元の方と現地ブッポウソウの研究員に協力を得ながら効率よく探鳥します。又、巣箱が近いところではバス車中からの観察が主となります。やっと増え始めたブッポウソウに配慮しながらルールを守って観察します。
期待したい野鳥
ゴイサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、ミサゴ、ハチクマ、トビ、サシバ、キジバト、ホトトギス、カワセミ、コゲラ、ブッポウソウ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、キビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、カケスなど
【バードウォッチングツアー添乗報告記】
7/7発 岡山 吉備高原 ブッポウソウ
【バードウォッチングツアー添乗報告記】
7/14発 岡山 吉備高原 ブッポウソウ
バードガイド
久下 直哉 (くげ なおや)
1976年生まれ。大阪府在住。兵庫県立コウノトリの郷公園元飼育員。鳥類標識調査員。 西日本を中心とした探鳥地をベースに、探鳥だけでなく地場産を生かしたこだわりのあるツアー作りを心がけている。 現地集合の講座や国内ツアー(大阪発着)を担当。 探鳥とランチを楽しむ 「鳥味くらぶ」 を主宰し、ブログにて活動を公開。