春の渡りといえば、トカラ列島、対馬、見島、粟島、飛島など離島をイメージする事と思います。しかし、渡り鳥は離島だけでなく内陸にも通過して行きます。今回、ご案内する、九州北西部にある長崎半島は、内陸を通過して行く渡り鳥の玄関口となります。
海岸線近くの田畑や放置された雑草地には亜種を含めたツメナガセキレイ、ハクセキレイ、キガシラセキレイ、レンゲ畑と畔道との境をシロハラホオジロ、キマユホオジロ、シマノジコ、シマアオジ、コホオアカが行ったり来たり、浜辺や港の駐車場には、ムネアカタヒバリ、マミジロタヒバリの群れの中にヒメコウテンシが混ざっている時があります。
灯台付近に向かう途中の電線に注目すると、オウチュウが止まっていたり、校庭を見るとヤツガシラ、クロウタドリが採餌していることがあります。ちょっとした丘陵地には、カラアカハラ、マミチャジナイ、などといったツグミ類が飛来していることでしょう。時々、アカガシラサギが上空を通過していくこともあります。
過去に飛来した珍しい記録としてはオガワコマドリ、クロジョウビタキ、ズグロチャキンチョウ、チゴモズなどがあります。多少は歩きますが、渡りのポイントを効率よく巡って、渡り鳥との出会いに期待します。
ツバメチドリ、ツミ、アカガシラサギ、ヤツガシラ、サンショウクイ、オウチュウ、チゴモズ、ヒメコウテンシ、キマユムシクイ、センダイムシクイ、ホシムクドリ、コムクドリ、カラアカハラ、クロツグミ、マミチャジナイ、オガワコマドリ、クロジョウビタキ、ノビタキ、ムギマキ、ニュウナイスズメ、キガシラセキレイ、マミジロタヒバリ、ムネアカタヒバリ、アトリ、マヒワ、シロハラホオジロ、コホオアカ、キマユホオジロ、シマアオジ、シマノジコ、ズグロチャキンチョウ