今回の旅の舞台は、富山県南砺(なんと)市。「生きた世界遺産」と呼ばれる五箇山合掌造り集落等、北陸地方において、日本の原風景と古き良き伝統文化が色濃く残る場所です。
旅の前半は、五箇山の山々に囲まれた小さな集落、相倉(あいのくら)合掌造り集落の宿に泊まり、囲炉裏を囲み、郷土料理を味わいながら、山村の自然とともにある暮らしぶりに触れてみましょう。岐阜県側に位置する、大規模に観光地化された「白川郷」と比べて小規模ではありますが、その分のどかな五箇山では、観光客も少なく、より素朴な山村の暮らしを感じることができます。
翌日は、相倉集落よりも、さらに小規模な菅沼(すがぬま)合掌造り集落へ移動し、合掌の里の自然公園でその季節の草木を採取して、草木染め体験を楽しみます。自らの手で手間をかけ、植物ならではの自然な色合いに染まった染物(綿のスカーフまたは手拭い)は使うたびに愛おしさが増し、旅のお土産としても、より一層愛着が湧くことでしょう。
その後、旅の後半には、富山の伝統工芸のまち「井波」にも足を運びます。井波は、約250年の歴史をもつ「木彫りのまち」。まちを歩けばどこかしこから木彫りの槌の音が聞こえてきます。そんな、ものづくりのまち井波では、職人とものづくりをテーマにした宿・Bed and Craftに宿泊。
漆芸家、彫刻家をテーマ作家とした宿には、宿からインスピレーションを得て制作された宿泊者しか見られない特別な作品があります。ご希望の方は3日目の午前中に、職人に弟子入りできるワークショップ「木彫りスプーン作り」に参加することもできます。(2週間前までに事前申込/2名催行/定員4名/先着順/費用10000円税込は現地払い)
宿泊する宿はいずれも一棟貸しの趣ある建物で、近隣の宿に数名ずつ分かれて分宿する形となります。たくさんのワクワクを詰め込み、添乗員同行で和気藹々楽しめる女性限定の旅。風の女子旅は年齢制限なしで1人参加の方がほとんどですので、安心してご参加ください。
井波の案内人
中臺 雅子 (なかだい みやこ)
京都府出身。海外旅行好きが高じて、南米ペルーに4年在住し、風の提携先でもあるクスコの現地旅行会社に勤務。帰国後、ペルーを主とした南米方面の企画担当として風の旅行社(東京本社)で5年間働いた後、日本の田舎に残る伝統文化や四季と共にある暮らしに魅せられ、2015年に富山県南砺市に移住。
南砺市観光協会での仕事(地元の方々と作りあげる着地型ツアーの造成や現地ガイドも兼務)を経て、現在はものづくりのまち井波で、職人をテーマにした宿泊施設Bed and Craftのマネージャー、アクティビティーの企画を担当。最近は職人とふれあう機会が多いためか手仕事に興味を持ち、金継ぎをやってます。四季の食材が豊富な南砺は、季節ごとの食の手仕事も多く、田舎暮らしは休みもなんだか忙しい。
企画&添乗予定スタッフ
東京本社
平山 未来 (ひらやま みく)
企画販売部所属。ネパール、キルギス、女子企画など。社内では写真担当とも言われている。乗馬やトレッキングなどアウトドア系ツアーに添乗することが多い。
大学在学中に内モンゴルで砂漠緑化ボランティア、豪やNZの有機栽培農家でのファームステイを経てエコツアーと出会い、sustainable tourism(持続可能な観光)を志す。大学卒業後は屋久島でカヤックやトレッキングなどのエコツアーガイドに携わった後、2005年に入社。趣味はアウトドア(キャンプ・トレッキング・カヤック・SUP・MTB)、写真、旅。やわらかい描写が好きで銀塩カメラも愛用。苔むした森や星景写真を撮るのが特に好き。玄米食を好み健康志向。メディカルアロマ、ハーブ、韓方、薬草茶など自然療法に興味アリ。かなりアクティブに見られるが、美しい自然の中でお茶を飲んだり、手作りのおやつを食べたりしながら、ゆるりと過ごすスタイルを好む。
【企画こぼれ話】
『スタッフ充電中ブログ』草木染めをはじめました