150年前に起きた語り継がれるべき事件
かつて隠岐であった「優しい革命」をご存知でしょうか?1868年3月、元号が明治に変る半年以上前に、隠岐島後(どうご)の島民3,000人の決起により島の郡代(幕府の役人)を無血追放し自治政府を樹立したのです。そして追放した際には、役人に酒や米を贈ったという「革命」で「隠岐騒動」と呼ばれていいます。攘夷、開国、勤王、佐幕に揺れ動いていた『激動の幕末』に起きた、明治維新の先駆けともいえる事件の舞台となった隠岐の島(島後)を2泊3日で巡ります。
※10/15発のツアーでは、旅の途中に、メインガイド斎藤正幸さんのほかに、隠岐で一番、神話など歴史に詳しいより経験豊富なガイドの方にも登場いただき、お話をいただく予定です。
隠岐騒動(1868)
江戸時代、隠岐は幕府領でしたが、長年松江藩が預かり治めてきました。幕末、天候不順による凶作、伝染病、米価の高騰そして不気味な外国船の入港などが続き、それに対する藩の対応の悪さから島民の不満はくすぶっていました。そんな折、王政復古の大号令で、幕府領から朝廷領になると聞くや、島民は陣屋(松江藩の出先機関)に詰めかけ、血を流すことなく平和裏に松江藩の役人たちを追放し、自治政府を樹立したという事件。
今回は、その思想的背景や事件のあらまし、悲劇的顛末などを隠岐の島町観光の中に織り交ぜながら案内いただきます。
中沼了三(1816-1896)
隠岐ジオパークツアーガイド
斎藤 正幸 (さいとう まさゆき)
多彩な職歴を持つベテランガイド
隠岐の島町出身。大学卒業後、広告代理店、海外でレストラン経営や映像・音楽制作など多才な仕事を経験後、隠岐の島にIターン。現職である一般社団法人隠岐ジオパークツアーデスクの設立に携わる。隠岐のガイド歴15年。カヤックのガイドも務め、幅広い経験に基づく魅力的なガイディングでお客様を隠岐の虜にしている。