禁断の王国・ムスタンへ!
ネパールの北部、中国チベット自治区との国境地帯に位置するムスタンは、チベット仏教を奉じる王国として、またチベット高原とネパール・インドとを結ぶ「塩の路」(ソルト・ロード)の要衝として何世紀にも渡り栄えてきました。18世紀末にネパール領となりますが、その後も2008年まで「潘王国」として自治が許され、外国人の入域が制限されてきたため、伝統的なチベット文化を色濃く残すタイムカプセルのような場所でもあります。特に中国領となったチベット(自治区)では文化大革命などにより破壊された中世チベットの貴重な密教壁画(マンダラ)が大量に残されていることでも知られています。
かつては馬や徒歩で長時間かけて訪れていたこの地も、近年ではジープ道が通じたため、歩かずに短期間で訪れられるようになりました。チベット版大蔵経を求め日本人として初めてチベットのラサに足を踏み入れた僧侶・河口慧海もムスタンのツァランに滞在し、チベットへの潜入ルートを探った(後に断念しドルポルートで潜入に成功)日本人にもゆかりのある地域であり、道中には断崖絶壁や土林に築かれた無数の修行窟、古い僧院、仏塔門があり、古い城砦都市の周りには麦畑や蕎麦畑が広がります。道中からはダウラギリ、ニルギリといったジョムソン街道の名峰群の展望もお楽しみいただけます。
5月は毎年春に行われる「ティジ祭り」に合わせた特別企画です。
※夏、秋にも別ツアーを企画中。
企画&添乗予定スタッフ
東京本社
中村 昌文 (なかむら まさふみ)
企画販売部。幼少のころから中国・シルクロードに憧れ、学生時代にはバックパックを担いで中国や東南アジアへ貧乏旅行へ。その後、留学生価格で中国を旅行するため大学を休学し北京に1年半の語学留学。風の旅行社入社後は2001年、2004年に夏のチベット短期駐在員も経験。チベットのカムやアムド(四川省、青海省、甘粛省など)、ブータンやラダックを含むチベット文化圏を中心に企画や販売を担当。19-20世紀の「グレートゲーム」、シルクロード史やチベット史、仏教美術に特に興味を持つ。
好角家で、風の「相撲部長」を自認。最近の推しは宇良、若隆景、熱海富士。狩猟免許(罠)所持。
ツアー関連情報
添乗報告記●【ジープで行く】禁断の王国・ムスタン探訪10日間(2018年8月)
ネパールの中のチベット ムスタン 古のキャラバンルートを辿る