南アルプスの女王『仙丈ヶ岳』
中央線からも望める甲斐駒ヶ岳が男性的な山姿であるのに対し、穏やかな山姿の仙丈ヶ岳は『南アルプスの女王』とも呼ばれています。甲州側からは望むことができない隠れた名峰です。
山頂からの眺望は抜群で、南の方は遠くに塩見岳、近くには白峰三山、そして真正面には雄々とした甲斐駒ヶ岳が望めます。南アルプスの山々以外にも、八ヶ岳、奥秩父の峰々、大菩薩連嶺から富士山、はるかかなたに北アルプスの峰々が横一線に望めます。
仙丈ヶ岳は豊かに発達した氷河地形を持ち、頂上から流れる藪沢カール、東側の小仙丈カール、南側の大仙丈カールと3つのカール抱きます。初夏は高山植物の宝庫。秋は黄金色に輝くダケカンバを初めとして色艶やかな世界が広がります。
登山ガイド
古谷 朋之 (ふるや ともゆき)
岩手県出身。1973年生まれ。風の旅行社OB。株式会社KAZEエクスペディション代表取締役。
大学入学時より本格的に登山を始め、雪山、岩登りと登山に明け暮れる日々を送る。ナムナニ峰(7,694m)東壁初登攀等の多くのヒマラヤ登山を行った後、風の旅行社に入社。
風の旅行社名古屋を立ち上げた後、湘南に移転し登山に特化すべきKAZEエクスペディションと社名を変更し今に至る。
日本ヒマラヤ協会 常務理事、(公社)日本山岳スポーツクライミング協会 国際AC常任委員、NPO富士山測候所を活用する会 御殿場班、山岳ガイド風の谷 常勤ガイド、かながわ山岳ガイド協会所属。