―「自然の恵み」と「食」を紡ぐ「時季(とき)の料理人」と過ごす―
『茶事懐石』と『京懐石』料理を基にした摘草料理。そこには北大路魯山人の常宿やニュージーランドでのシェフなど多彩な経験をもつ主人三浦心一さんの、料理に向かう真摯な姿が映し出されています。季節の恵みに感謝し、旬の滋味を味わい尽くせるよう、器組み・献立・盛り付け・味付けは勿論、その日の天気や風の音、水の流れから草木に至るまで心を配り、刻々と変化する自然の恵みを生かす「時季の料理人」として、感動を届けることにこだわり続ける隠れ料理宿。もちろん、宿で出される料理にもお風呂にも、すべて霊水弘法大師の清水が用いられています。それが弘法大師伝説をいまに伝える上市町護摩堂に店を構える『和風オーベルジュ八十八』です。
―伝説の山里に佇む隠れ宿での一期一会の体験―
1200年もの昔、この地を訪れた弘法大師が、村人のために錫杖をついて湧き出させた霊水弘法大師の清水、さらに人々の安寧な暮らしのため祈祷したという地・護摩堂。そこでの自然の恵みあふれる暮らし。山里にポツンと佇む隠れ宿「八十八」の特別プランでは、主人や女将が自ら山へと入り、そこで出合った様々な自然の恵みが、手間暇を惜しまぬ時季の料理人の手を経て、新たに命を吹き込まれる和食という文化を体験することができる。「自然」と「体験」と「食」が、一つの物語として紡ぎだされる奇跡は、まさに一期一会といえよう。
協力:上市町観光協会
★本ツアーは、GO TO トラベルキャンペーン対象ツアーです。
講師
三浦 心一 (みうら しんいち)
高校卒業後に、料理の道に入る。京都や東京の料亭で修業し、高野山ではお寺で精進料理の修業も。
東京の時代にヘッドハンティングされ、30歳でニュージーランド・ウェリントンにある日本大使館へ行って日本料理のシェフとして勤める。大使の交代を機にニュージーランド国営ホテルに移り、シェフとして3年間働く。その後、富山市の高志会館で働き、40歳で和風オーベルジュ八十八を富山県上市町護摩堂にオープンし、現在に至る。
三浦心一さんより
護摩堂には、とやまの名水に選定されている「弘法大師の清水」があります。うちは料理もお風呂も弘法大師の清水を使っていて、水、環境、空気を含めた全体で四季を体感していただこうと考えています。
――八十八さんの名前の由来は?
四国の88カ所から命名しました。「八」は点に通じる字。末広がりで、「米」にも通じます。八十八の床下には、88カ所の霊場の砂に加え、20カ所のお寺で祈祷していただいた砂、足して煩悩の数である108カ所の砂が撒いてあります。弘法大師つながりでもあります。また、八十八に東西南北から人が来てくれる羅針盤となるよう願いを込めました。人によっては「やどや」と読む人もいますね。