天然素材である竹から作られた伝統楽器である尺八は、日本の音として世界で広く親しまれています。また外国ではその音に精神的な深さを探求する演奏が「禅(ZEN)」と共に広く親しまれています。
本講座では、鬼太鼓座代表で尺八奏者の松田惺山氏の指導の下で楽器としての尺八の原点である「地なし尺八」を製作し、呼吸法から実際に音を出すことを体験します。
音楽を演奏することに重点を置かず、松田氏の提唱する「吹禅(すいぜん)=禅にも通ずる呼吸と音の世界」を楽しむ講座です。
地無し尺八とは
一般的な尺八は節を抜いた後に内部を削るなどの工程(製管)を行いますが、本講座で制作する尺八は節抜きと歌口のみの作業で完成となります。地無し尺八は、一切の装飾がない竹本来の音、尺八の原点を楽しむために作られた楽器です。
講師
松田 惺山 (まつだ せいざん)
日本の尺八奏者、ミュージシャン。鬼太鼓座代表。
東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業、同大学院音楽研究科修了。1992年にBamboo Orchestraを結成し演奏活動を開始。1993年和太鼓を中心とした日本の音集団・鬼太鼓座と出会い、世界各地での演奏活動にこれまで1000回以上参加。2001年鬼太鼓座創始者の田耕が没後、鬼太鼓座音頭取に就任する。
ソロ活動としては1995年フィンランドのタンペレ・ビエンナーレ音楽祭にて、タンペレ交響楽団とソリストとしてコンチェルトを共演。また、ジャズピアニスト板橋文夫との共演など、尺八の可能性を探求している。 NPO法人バンブーオーケストラ理事。 NPO法人ミュージック&リズムス理事。士別ふるさと大使。