弘法大師が草鞋千足を費やしても登頂できなかったと云われている立山連峰の名峰・剱岳は古くから不動明王として崇拝され、山岳信仰の対象として多くの修験者に登られていた。その西麓の越中・上市町には不動明王を本尊とし行基菩薩が開いたのが始まりと伝えられている日石寺があり、そこは剱岳修験の登拝口であったという。日石寺には国指定の重要文化財の不動明王磨崖仏が坐し、祈願所として北陸一の霊場とされている。
この講座では、講師の澤井さんが大岩山日石寺をご案内し、滝開き柴燈護摩と滝行火渡り修法を体験します。
※この旅行(ツアー)は、日石寺の滝開き柴燈護摩と滝行火渡り修法に合わせて設定していますが、雨天等天候によって、柴燈護摩・火渡り修法が中止になる場合があります。
宿泊施設:大岩門前旅館(大岩館)
協力:上市町観光協会
越中・上市町の案内人
澤井 俊哉 (さわい としや)
1963年富山県魚津市生まれ、同県上市町在住。
東京での教員時代に、海外一人旅にのめり込み、太平洋諸島域を中心に30を超える国や地域を旅した。そのときの出会いや経験がきっかけで、のちにマーシャル諸島政府観光局日本代表を務める。2010年より、エコツアーガイド・エコツアープロデューサーとして、東京の街歩きガイドツアーをスタート。目黒や駒場・北沢、城北公園、上野寛永寺などでツアーを企画し、インタープリターとしてガイドも行った。
2012年、Uターンを機に上市町エコツーリズム推進員として観光を生かした地域振興に携わる。2015年より上市町観光協会に移り、上市町観光協会事務局長として、積極的にエコツーリズムの手法を用い、独自資源の価値化や体験プログラム化、異業種との協働関係構築、教育との連携、海洋プラスティック問題への啓発活動にも力を入れている。
また、エコツーリズムプロデューサーとして、広域での商品造成やマーシャル諸島での体験プログラムづくりの企画提案にも取り組んでいる。
※上市町観光協会は、2018年に第13回エコツーリズム大賞特別賞、2020年には第15回エコツーリズム大賞優秀賞を受賞している。