~小原比呂志さんと歩く、民謡と歴史から紐解く屋久島~
今回の旅では、屋久島の民謡と歴史をテーマに今までにない切り口で屋久島を紐解きながら島内を巡ります。
屋久島の土地ごとに眠る物語、それを歌として伝えるえぐさゆうこさんを特別講師に招き、屋久島に今なお息づく芸能や歴史の話を聞きながら回る屋久島の旅。
一味も二味も違う面白さを感じさせてくれるでしょう。初日の夜には島内で一番大きなホールで開催されるえぐさゆうこさんのコンサートもお楽しみいただけます。
また、屋久島を象徴する二つの大きな滝や、標高約1000mなる屋久杉の深い森も講師の話を聞きながら回ります。屋久島初心者にもおすすめのツアーです。
1年の終わりにゆっくりと屋久島文化と歴史に浸る3日間をお届けします!
~屋久島と唱~
唄は海から来る。
人を隔てるも海、人をつなぐも海。港港で船乗りは唄い、踊り、風を待つ。船乗りは船で宝を運ぶ。
~屋久のお山をおろかにゃ思うなよ、金の蔵よりなお宝~
屋久の宝とは無尽蔵とも思われた深山幽谷に眠る屋久杉であった。
屋久杉は鹿児島へ、瀬戸内海へ、大阪へ、そして今日の京都に運ばれた。
屋久杉は琉球へ、そして朝鮮、中国、東南アジアに運ばれた。
木材の枯渇したアジアの都市へ、宝として運ばれた。
そして船は屋久島へ「御続き」と呼ばれたさまざまな宝を運んだ。米、豆、紙、鉄、布。
さまざまな宝が運ばれ、島の暮らしを支えた。
そして風を待つ各地からの船乗りたちによって唄や踊りももたらされたのだ。
鹿児島航路以外に船が途切れたいま、宝の流れは限られたものになった。
しかし今に伝わる芸能は、かつての港と港を繋いだ絆の証なのだ。
このツアーの運動量について
普段山歩きをしていない方でも、十分お楽しみいただけるコースとなる予定です♪】
〈歩く道の参考〉
○1日目:矢筈岳神社は小高い位置にある駐車場から海岸の洞窟内にある神社まで、標高差40mほど下り、帰りは同ルートを登ります。ゆっくり往復30分ほど。
○2日目:ヤクスギランド80分コースは美しく豪壮な渓谷沿いの変化にとんだルート。標高差は100m程度の遊歩道ですが、それなりに歩きごたえがあります。
目安所要時間1時間半ほどのコケの豊かな山道を、ゆっくり講師の話を楽しみながら、3時間かけて回りますので、安心してご参加ください。
(このツアーは、観光庁実証事業のモニターツアーです。ツアー終了後、アンケートご回答にご協力いただきます。専門家同行料金など事業予算から補助をされていますので、お得にご参加いただけます。
屋久島アカデミー代表
小原 比呂志 (おはら ひろし)
一般社団法人屋久島アカデミー代表理事 屋久島大学専属講師
北海道出身。1987年屋久島に移住。日本のエコツアーガイドの草分けYNACの創立メンバー。NHKドキュメンタリー「伝説の超巨大杉を追う」捜索隊長。『ダーウィンが来た!』『ブラタモリ屋久島編』に解説者として出演。著作に「屋久島のコケガイド」、「屋久島オープンフィールドミュージアムガイドブック」、「屋久島の歴史ガイド」、「屋久島の民俗ガイド」がある(いずれも共著)。
えぐさ ゆうこ
2021-2022 年公益財団法人日本民謡協会民謡アンバサダー。
奄美シマ唄の第一人者・朝崎郁恵に師事。父の故郷・屋久島など離島での現地調査、古老への取材などを経て、世界の民族音楽に通じる日本の島々の唄の土番的な声を表現するアーティスト。
Bunkamuraシアターコクーン「民衆の敵」にてコーラス出演。
2020年9月、台湾の大人気ゲーム「陰陽師」のCG 映画のエンディングテーマ(作曲:スミン)「故海之約」での歌唱・奄美三味線を担当。11月、初のフルアルバム「麗しの島々」をりリース。
オンラインアカデミー屋久島大学講座司会・芸術関係担当理事。