★ただいま準備中です!(2025/2/28)
モンゴル北中部、ロシアと国境を接するフブスグル県。この地には、自らをタイギンフン(タイガの人)と称するトゥバ人たちが暮らしています。フブスグル湖から西へ約90km、ツァガーンノール(湖)北西に広がる標高約2,000mのタイガで暮らし、トナカイ飼育を生業にするトゥバ人は、トゥバ語を母語とし、主にシャーマニズム信仰を強く残すなど、非常に特徴的な伝統文化を持ちます。しかしながら近年、金鉱山の採掘による土地荒廃や金鉱山の採掘による土地荒廃や彼らの生活圏が自然保護地域に一方的に指定されるなど、彼らが守り続けてきた営地やタイガに大きな社会変化が起こり、生活の場として留まれなくなるほどの影響にさらされています。また、観光産業への依存度が高まる中、トナカイ飼育を第一とせず、観光客目当てにトナカイを所有しているだけという世帯も増え始めています。
今回このツアーで訪れるフブスグルはモンゴルで最も寒いと言われる場所。しかし、そこは冬にしか味わうことが出来ない素晴らしい世界があります。夏には車で行けなくなる湿地や川が全て凍り、そこには、冬だからこそ行けるルートが現れます。そんな川を越え、峠を越え、湖を渡って、最後はトナカイに乗って森の中へ! 全てが別世界です。-30~40℃の世界をお手軽に体験するそんなツアーです。
トナカイに乗ってトレッキングするタイガエリア
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遊牧民の土地を歩き続けるフィールドワーカー
西村 幹也 (にしむら みきや)
NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ理事長。
文化人類学、宗教人類学を専門とし、北アジア地域でのフィールドワークを30年以上にわたり続け、草原地域の遊牧文化から、シャーマニズムやタイガのトナカイ飼育民(トゥバ民族)、アルタイ山脈地域のカザフ民族たちの生活文化など追い続けている。得た知識や情報、体験を広く伝えたいと情報紙発行、遊牧文化講座、コンサート、写真展、展覧会、講演会など様々なイベントを精力的に開催する他、北海道羊蹄山に北方アジア遊牧民博物館を自力で建築、運営している。これら活動がモンゴル国によって認められ、モンゴル国友好勲章を授与されるにいたる。大阪大学非常勤講師(2021~)。単著『もっと知りたい国モンゴル』(心交社 2009)の他、共著多数。