★募集開始しました!(2024/11/12)
★写真は全て以前実施したツアー時のものです。2023年からは「風のモンゴル」に準じた乗馬装備(ただし、鞍はモンゴル鞍を使用)を装着しております。
定員7名様限定のツアーです
遊牧民と寝食を共にしながら、モンゴル原産馬タヒを保護する自然公園ホスタイノローを縦横に駆け抜ける乗馬ツアーです。香る草原を馬と共に風になり、夜は大地に抱かれて星空の下で眠る…。そんな旅を参加限定7名で実施します。
この土地のこと、人々のこと、モンゴル文化について、1993年からこの草原に通い続ける西村さんが同行し共に旅をしながらお話しします。出会ったモンゴル、モンゴル人、すべてが一生の宝物になるようなそんな機会になるでしょう。
「モリンドー!」(馬に乗れ!=出発!)
【ご注意】健康で体力のある方であればどなたでもご参加いただけますが、乗馬は全身を使うスポーツです。ご高齢の方、普段運動されていない方、体力や運動能力に自信のない方はプログラムをこなせない可能性がありますので事前にご相談ください。また出発前に体験乗馬や柔軟運動、体幹トレーニングなどを行うことをお勧めします。
【お願い】当ツアーにご参加いただく方には、ワイルドキャラバンの主旨を解説する動画を必ず視聴いただいております。
同行講師・西村さんからメッセージ
・モンゴル式乗馬へのこだわり
ワイルドキャラバンは1994年の開始当初より、“モンゴル式”であることに重きを置いて開催されてきました。食事は基本的に遊牧民料理、馬の乗り方もモンゴル式、馬具もモンゴル式、2023年からは、移動先での宿泊もモンゴルゲル(移動式家屋)です。モンゴルの馬に乗るのですから、馬にとっても普段から慣れた馬具を使おう、モンゴル人が馬とどのようにふれあうのかを体験しようという考えから、“モンゴル式”にこだわっています。
そんなやり方ですから、おおよそ120kmを走破するワイルドキャラバンは、非常に過酷なツアーのように思われがちです。でも「初心者には無理ですか?」と聞かれたなら、「走破するぞと言う強い意志を持ってきてくださったなら、大丈夫」と私はこたえます。馬に乗り付けていない我々が、馬を走らせられるようになりたいと思ったなら、自らにむち打ちながら乗馬の密度を上げなければ不可能です。ですから、初日から20km以上を移動しますし、二日目に至っては50km以上を移動します。普段から使っていない筋肉を使いますから、きっと身体のあちこちが痛くなるでしょう。足腰を日常的に鍛錬してなければ、モンゴル鞍はきっと膝を痛めつけてくれることでしょう。もちろん、お尻も…。でも、ある程度の対策と“絶対に乗る”という覚悟を持ってきてくだされば、きっと乗れるようになります。早い人は初日から、通常だと二日目の後半あたりから、身体の力が抜けて(抜かれてしまって?)、馬の揺れに身体がなじみ始めます。様々な地形をいきながら、身体で馬の扱いを覚えていただく以外に、短期間で乗れるようになる道はないのです。もちろん、個人差はありますが、皆さん、それぞれが自分の可能性に気付かされることとなるはずです。そして思っていたよりも乗れるようになります。
ご参加頂く方へお伝えしたいこと
モンゴル式の乗馬では、人が馬とタイマンを張って屈服させることから始まります。そもそも、人を乗せるために馬は生まれてきたわけではないのだから当然です。どの馬も、人なんて乗せたくないし、好き勝手に走りたいし、走れます。遊牧民たちはそんな馬たちに真っ向戦いを挑み、調教して、おとなしくさせるのです。そうしてから、馬との信頼関係が築かれていきます。馬はとても賢い動物です。乗り手に合わせて走りを変えます。こういったすべてを理解した上で、乗馬に挑まねばなりません。
ワイルドキャラバンでは、馬らしさを気高く残した馬たちと、その馬たちを調教するモンゴル遊牧民たちを最大限に尊重、尊敬しながら、お客さんそれぞれが限界のもう一歩先へ行けるように、可能な限りサポートしますが、一つだけお願いがあります。「恐怖心の克服はご自身」にかかっています。無茶をしろといっているのではありません。でも、「怖い怖い」では、もう一歩先のご自身にはたどり着けません。ここは頑張ってもらうしかありません。
そして、モンゴル草原で馬に乗れるようになること…それは究極の自由を手に入れることです。そして、ここで自由を得るという体験をしたならば、それはみなさんにとってかけがえのない財産となることでしょう。
トゥブ県(モンゴル)の場所
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モンゴル乗馬についてのよくあるQ&Aこのツアーに関する説明会のご案内
準備中
遊牧民の土地を歩き続けるフィールドワーカー
西村 幹也 (にしむら みきや)
NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ理事長。
文化人類学、宗教人類学を専門とし、北アジア地域でのフィールドワークを30年以上にわたり続け、草原地域の遊牧文化から、シャーマニズムやタイガのトナカイ飼育民(トゥバ民族)、アルタイ山脈地域のカザフ民族たちの生活文化など追い続けている。得た知識や情報、体験を広く伝えたいと情報紙発行、遊牧文化講座、コンサート、写真展、展覧会、講演会など様々なイベントを精力的に開催する他、北海道羊蹄山に北方アジア遊牧民博物館を自力で建築、運営している。これら活動がモンゴル国によって認められ、モンゴル国友好勲章を授与されるにいたる。大阪大学非常勤講師(2021~)。単著『もっと知りたい国モンゴル』(心交社 2009)の他、共著多数。