現在企画中…募集開始まで今しばらくお待ちください!(2024/10/30)
モンゴル北中部、ロシアと国境を接するフブスグル県。この地にはモンゴル語で“トナカイを飼う者”を意味するツァータン(又はツァーチン)と呼ばれるトゥバ人たちが暮らしています。フブスグル湖から西へ約90km、ツァガーンノール(湖)北西に広がる標高約2,000mのタイガで暮らし、トナカイ飼育を生業にするトゥバ人は、トゥバ語を母語とし、主にシャーマニズム信仰を強く残すなど、非常に特徴的な伝統文化を持ちます。しかしながら近年、金鉱山の採掘による土地荒廃や金鉱山の採掘による土地荒廃や彼らの生活圏が自然保護地域に一方的に指定されるなど、彼らが守り続けてきた営地やタイガに大きな社会変化が起こり、生活の場として留まれなくなるほどの影響にさらされています。また、観光産業への依存度が高まる中、トナカイ飼育を第一とせず、観光客目当てにトナカイを所有しているだけという世帯も増え始めています。
このツアーでは、地域でも1、2を争うトナカイ群れの規模を持ち、トナカイ第一の生活をしている本当のトナカイ飼育世帯を訪問します。飼育の方法、移動や土地利用のルールなど、”昔ながら”を守りつづけている、現地でも珍しくなりつつある家族たちです。
また、このツアーでは、春のタイガの森を、のんびり写真などを撮る休憩時間をできるだけ挟みながら、トナカイに乗ってトレッキングします。宿泊は、伝統を受け継ぐトゥバ人一家(春営地)へのホームステイ。交通手段や乳製品の源として欠かせないトナカイと共に暮らす生活の一端を感じていただけるでしょう。運がよければトナカイの出産に立会い、生まれたばかりの仔トナカイに出会えるかも知れない時期です。
ツァガーン湖の北西のタイガをトナカイキャラバン
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このツアーに関する説明会のご案内
遊牧民の土地を歩き続けるフィールドワーカー
西村 幹也 (にしむら みきや)
NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ理事長。
文化人類学、宗教人類学を専門とし、北アジア地域でのフィールドワークを30年以上にわたり続け、草原地域の遊牧文化から、シャーマニズムやタイガのトナカイ飼育民(トゥバ民族)、アルタイ山脈地域のカザフ民族たちの生活文化など追い続けている。得た知識や情報、体験を広く伝えたいと情報紙発行、遊牧文化講座、コンサート、写真展、展覧会、講演会など様々なイベントを精力的に開催する他、北海道羊蹄山に北方アジア遊牧民博物館を自力で建築、運営している。これら活動がモンゴル国によって認められ、モンゴル国友好勲章を授与されるにいたる。大阪大学非常勤講師(2021~)。単著『もっと知りたい国モンゴル』(心交社 2009)の他、共著多数。