発見者の名をとってウォレス線と名づけられた生物分布の境界線が提唱され、隣接するフィリピンやボルネオ島とは異なる生物相を持つインドネシア赤道直下の島、スラウェシ島。この島の北部地域、環境の異なる2か所のポイントで昆虫探索します。
生物地理的に大変興味深いこの島へ、昆虫探索の旅に出かけませんか。
★ここがポイント!
・講師が伝授する観察のツボとコツ
風カルチャークラブ昆虫観察会講師の政所名積さんが同行し、海外での虫探しのコツを伝授いたします。
里山の環境が残る二次林が中心の「トモホン」ではスラウェシ島の特産種オオルリオビアゲハが飛んで来る蝶道にご案内します。その美しさはまさに空飛ぶ宝石!メタリックグリーンに輝く翅が太陽光に反射して見せる幻光に感動すること間違いなし。同じコースを何度も飛ぶので撮影チャンスにも期待出来ます。同じポイントにはツノゼミや熱帯の雰囲気を満載した美しく輝くホウセキゾウムシ、ホウセキカミキリ、ホウセキハナムグリの仲間も生息しています。日本では見られないトンボやバッタ類も多く見られます。
原生林のジャングルが中心の「タンココ国立公園」では山際を巨大なキシタトリバネアゲハが飛んでいます。樹液ポイントではオオヒラタクワガなど大型のクワガタが期待出来ます。真っ赤な目に怪しげなブルーの翅をもつハゴロモ、巨大なカリバチやシュモクバエ、コノハムシやナナフシの仲間も生息しています。
・夜のライトトラップ観察
夜、灯りに集まる虫を観察します。飲食&虫談義している間に様々な虫達が集まってくる至福の時間です。ゴールドグリーンに輝く美しいボディーと3本の魅力的なカーブを描く長い角を持つアトラスオオカブトムシ、後ろ翅に異常なほど長い尾状突起を持つオナガヤママユ、様々な形や模様の翅をもつ日本では見られないたくさんの種類の蛾、不思議な色や形のカメムシ、様々な種類の甲虫類、どんな虫が飛んでくるか分からない楽しみを味わうことが出来ます。
★さらに旅の魅力倍増ポイント
・観察合間の採れたてココナッツジュース
現地の昆虫ガイドは木登りが得意! ヤシの木にスルスルと登って新鮮なヤシの実を取って来てくれます。それにナイフで穴を空けてもらい、中に入っているココナッツジュースを飲みましょう。飲み終えたココナッツを割れば中にはプルプル食感のココナッツゼリーが!それも美味しくいただきましょう。
・達人が美味しいドリアンを見分けます
現地在住ドリアンマスターに美味しいドリアンの見分け方を習い、実際に食べます!
・周囲全部が探索エリア
宿の周りは虫だらけ、見たことのない昆虫たちが見つかることでしょう。
・昆虫好きと巡る楽しさ
朝から晩まで同好の志とワイワイやりながらの虫探しは楽しいもの。探す目が多いほどたくさん見つかるのが観察ツアーの魅力です。
・赤道直下の島なのに
空港があるマナドは30℃を超えますが、最初の観察地トモホンは標高800mほどの高地のため、昼間でも25℃前後で快適に過ごせます。
・メガネザル「タルシウス」
タンココ国立公園では、体長10㎝ほどのメガネザル「タルシウス」も探します。日没直後から活動を始めるこのサルの餌は虫なので虫を探しながら見つけることが出来るのです。