埼玉県唯一の村、東秩父村で新しい「食」の講座が始まります。
しいたけ(椎茸)を原木(ほだ木)から栽培する講座です。
計3回(収穫まで2年)の講座になります。
まず、山が紅葉し始めたころから春先の新芽がでるころに栽培用の原木(コナラやクヌギ)を伐採します。切り倒した状態で充分に乾燥させその後、約80cmほどの長さに切断(玉切り)し1ケ月ほど植菌場所で直接日にあてないよう注意して管理します。(伐採した木の切り株からは春に新しい芽(ひこばえ)が芽吹きます。=萌芽更新)
そして2020年3月14日(土)に東秩父村白石の渡辺さんの山で、しいたけの植菌作業を行い、ほだ木を伏せて保管します(仮伏せ)。
約1年後の2021年4月24日(土)に、直接日が当らず、充分に雨が当りかつ通風や排水が良い場所にほだ木(原木)を斜めに組んでいきます。(本伏せ)
しいたけが発生し収穫は、2年後の4月ころになりますが、渡辺さんが発生状況を確認して、収穫日を知らせてくれます。
2年間待ち、そして発生から2~3年の間は充分に収穫ができます。添加物も農薬も使うことがない、自然に任せたしいたけ栽培ですので、たっぷりと肉厚なしいたけが栽培できます。渡辺さんご夫妻の協力で行われる、本格的なしいたけ栽培の作業を、ぜひ経験してみてください!
●行程
1日目)植菌作業:2020年3月14日(土)10:00東武東上線・小川町駅集合
バスにて長慶寺前で下車し渡辺さん宅へ。渡辺さんから植菌作業の講習を受け昼食後、植菌作業を開始。
一つの原木に約24コマ(駒)ほど植え、お一人、原木三本ほど、計70~75コマほど植えつけることになります。
※原木は、渡辺さんご夫妻が伐採し、用意してくれます。
15:30頃、渡辺さん宅にて解散。長慶寺前まで歩き、バスにて小川町駅へ。
2日目)本伏せ作業:2021年4月24日(土)10:00東武東上線・小川町駅集合
バスにて長慶寺前で下車し渡辺さん宅へ。渡辺さんから管理の状況の説明受け昼食後、本伏せ作業を開始。
来年の発生、収穫の状況などの説明を受けます。
15:00頃、渡辺さん宅にて解散。長慶寺前まで歩き、バスにて小川町駅へ。
3日目)収穫作業:2022年の4月ころ
※収穫に最適な日程を収穫日から二週間前に渡辺さんから連絡が入りますので、参加者の方々のご連絡いたします。(収穫日は、土日のいずれかとその近くの平日、二日間を予定していますので、ご都合に合わせてご参加ください。尚、どうしても参加できない方には、受取人払いの宅急便などでお送りいたしますので、その旨お知らせください。)
11:00ころ、渡辺さん宅に集合
渡辺さんから収穫作業の講習を受け、収穫作業を開始。
収穫作業終了後、昼食。
昼食後、収穫したしいたけの料理法や干ししいたけなど保存法を教わります。
15:00ころ、渡辺さん宅にて解散。長慶寺前まで歩き、バスにて小川町駅へ。
講師
渡辺 桂亮・泰子 (わたなべけいすけ たいこ)
渡辺桂亮さん(1947年生まれ)、泰子さん(1949年生まれ)東秩父村に生まれ育ち、村の自然を知り尽くし、「自然と遊ぶ」をモットーに暮らすご夫婦。桂亮さんは、定年後所有する山の整備や景観維持のために、あじさいの道と呼ばれる花の名所の手入れを行っており、毎年多くのファンが渡辺さんご夫婦に会いに訪れる。また、東秩父猟友会の会長でもあり、自然と人との共生のために尽力している。
泰子さんは、東秩父野草に親しむ会の会員で、地元主婦らと長年にわたって村中の山里を歩いてきた。山野草の植生や利活用、地域に伝わる知恵を日常の中で実践し、交流ツアーなどのガイドもつとめる名物お母さん。