風カルチャークラブのモンゴルツアーにおいて、長きに亘り同行講師を務めていただいている西村幹也さん。遊牧民の視点や精神文化を正しく知ることができれば、『遊牧文化』の世界観を紐解くことに繋がります。今回はオンライン講座のシリーズ第3部。ぜひご参加ください。
講師・西村幹也さんより
今回は、30年以上にわたって遊牧地域をうろうろし続けてきて見聞きしたことをもとに、遊牧文化を理解するうえで、少々、突っ込んだテーマを取り上げて話をします。
主人公である遊牧民達の言説を可能な限り紹介しながら、その奥、裏にある(かもしれない)何かに近づこうという試みです。
彼らにとって、それが何かを理解することが異文化理解の最大の難問であると同時に、試行錯誤を繰り返していくことの楽しみを共有できたらいいなと思っています。
《配信形式》ZOOM
《参加費》3,300円/回 全5回一括申込の場合:15,000円
《見逃し配信公開期間》全回共通:2025年7月27日(日)迄
《各講座の内容》
第1回 5月16日(金) タイガとトゥバ人とトナカイの噺 -どんなところで、誰がなにを?-
モンゴル国北部国境付近は南シベリアと呼ばれる世界がひろがっています。そこがいったいどんなところであって、そこに住む人々はどんな人々なのか? 彼らの生活の中心にあるトナカイとはどんな動物なのか? 講師が出会った土地と人、本講座の主人公たちとその背景をお話しします。
第2回 6月06日(金) トナカイ飼育の実際 -社会変化に翻弄されながら…-
トナカイ飼育が社会主義以前から現代に到るまでどのように変化してきたのか。実際の彼らの移動や飼育技術について紹介しながら、それらの変遷を解説します。
第3回 6月13日(金) 狩猟採集活動の実際 -失われつつある自然との関わり-
タイガに暮らすトゥバ人たちの主なる生業は、本来、狩猟採集活動でした。それが、モンゴル人たちとの関わり、社会変化によってどのように変えられてしまったのか? 失われ行く狩猟採集文化を紹介します。
第4回 6月20日(金) タイガの暮らしと観光産業 -諸刃の剣を携えて-
為政者側の勝手な社会主義化、資本主義化に翻弄されながらも、見事な社会適応をみせながら生き抜いてきたタイガの人々ですが、観光産業の発展は彼らに富をもたらすと同時に、伝統とされる多くのモノを奪っていきます。その様子をお話しします。
第5回 6月27日(金) トゥバ人のシャーマニズム -社会の変化とその影響-
1995年に出会ったシャーマン、ソビヤン婆さまを紹介しながら、タイガに暮らす人々が自然界とどのように関わっているのかを解説し、それがどのように何を変化させてきたのか? もしくは、変わらずに残したのか? 写真や映像を交えながら紹介します。
遊牧民の土地を歩き続けるフィールドワーカー
西村 幹也 (にしむら みきや)
NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ理事長。
文化人類学、宗教人類学を専門とし、北アジア地域でのフィールドワークを30年以上にわたり続け、草原地域の遊牧文化から、シャーマニズムやタイガのトナカイ飼育民(トゥバ民族)、アルタイ山脈地域のカザフ民族たちの生活文化など追い続けている。得た知識や情報、体験を広く伝えたいと情報紙発行、遊牧文化講座、コンサート、写真展、展覧会、講演会など様々なイベントを精力的に開催する他、北海道羊蹄山に北方アジア遊牧民博物館を自力で建築、運営している。これら活動がモンゴル国によって認められ、モンゴル国友好勲章を授与されるにいたる。大阪大学非常勤講師(2021~)。単著『もっと知りたい国モンゴル』(心交社 2009)の他、共著多数。