チベットの医学は1990年以降、専門家の視点によって神秘的な医学として紹介されてきました。そこでこの連続講座では民衆の暮らしとの接点を大切にしながら、仏教、薬草、人物、社会、この4つの視点でわかりやすく紐解いていきます。
《配信形式》ZOOM 見逃し配信も予定しています
《参加費》3,300円/回 全4回一括申込の場合:12,000円
《各講座の内容》
第1回3月9日(土) チベット医学と仏教
私は10年間、寮生活時代を含めてチベット社会でどっぷりと暮らしました。そのなかで感じた医学と仏教との関りを解説します。
第2回3月23日(土) チベット医学と薬草
チベット医学では500種類近くの薬草を用い、200種類の丸薬が製造されています。この講座ではヒマラヤの薬草、丸薬を解説します。
第3回4月6日(土) チベット医学の名医
8世紀に『四部医典』を編纂したユトクをはじめとして、21世紀にいたるまで、民衆からの支持を得た歴代の名医の方々を紹介します。
第4回4月13日(土) チベット医学と日本
チベット医学文化圏には、チベットはもちろん、モンゴル、ブータン、ラダック、ネパールのヒマラヤ地帯、ブリヤート共和国(ロシア)、トゥバ共和国(ロシア)、カルムイク共和国(ロシア)などが含まれ、それはチベット仏教文化圏と重なります、私がいままでの風のツアーで訪れた各地域の文化、薬草などを紹介しながら、それぞれの地域に根ざしたチベット医学を紹介していきます。
東洋と西洋の医学を薬学で結ぶ情熱の薬剤師
小川 康 (おがわ やすし)
富山県出身。1970年生まれ。「森のくすり塾」主宰。東北大学薬学部卒。薬剤師。元長野県自然観察インストラクター。薬草会社、薬局、農場、ボランティア団体などに勤務後、 99年1月よりインド・ダラムサラにてチベット語・医学の勉強に取り組む。2001年5月、メンツィカン(チベット医学暦法学大学)にチベット圏以外の外国人としては初めて合格し、2007年卒業。晴れてチベット医(アムチ)となる。チベットの歌や踊りにも造詣が深い。2009年7月小諸に富山の配置薬を扱う「小川アムチ薬房」開店。(現在は「森のくすり塾」に改称、長野県上田市野倉に移転、開業)2015年3月、早稲田大学文学学術院を卒業。修士論文のテーマは「薬教育に関する総合的研究」 著書:『僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと』(径書房)『チベット、薬草の旅』(森のくすり出版)
『チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」』を風の旅行社社サイト内で連載中。