「さいたま緑の森博物館」は狭山丘陵の西側に位置し、北向きの斜面です。この場所を起点に、周辺の西久保湿地、大谷戸湿地をはじめ、狭山丘陵の里山風景を観察します。
「となりのトトロ」、サツキとメイの家は この入間市宮寺付近ではないかと山下先生は考えられているようです。(諸説有)。
また、アニメ「ホッタラケの島」で、ハタヤの稲荷や出雲祝神社、不老川などがこの近くです。狭山丘陵の北側で、昔ながらの谷津田の風景が残っています。県内ではこの場所だけに自生している、希少植物のヒメザゼンソウ(開花時期は6月)も見られます。
【観察が期待できる植物~秋編~(2021年10月30日開催)】
大谷戸湿地・・・ツリフネソウ、ミゾソバ、ユウガギクなど。
丘陵帯・・・・・シラヤマギク、センボンヤリ(閉鎖花)、ヤクシソウなど。
西久保湿地・・・・・コナギ、ウリクサ、キクモ、ヤナギタデなどの水田の植物。
【観察が期待できる植物~春編~(2022年3月26日開催)】
イチリンソウ、ニリンソウ、シュンラン、コスミレ、マルバスミレ、タカオスミレ(ヒカゲスミレ)、タチツボスミレ、クチナシグサ、ウグイスカグラ、ヤマザクラ、コブシなど
9:30小手指駅集合後、西武バスで、「さいたまの森博物館」最寄りバス停へ(乗車=約15分)。その後、「さいたま緑の森博物館」へ徒歩で移動します(約12分)。水鳥や水棲生物も多く見られる大谷戸湿地、トンボの湿地などを通り、雑木林を抜けて、西久保湿地へ。西久保湿地で昼食・休憩。西久保湿地周辺の水田で散策後、西久保観音、ハタヤの稲荷、出雲祝神社を見学し、バス停へ。西武バスにて小手指駅に戻ります。小手指駅にて15:00頃解散。
※天候などにより行程の順番が入れ替わる場合があります。
※雨天中止。小雨天決行。各自、雨合羽をご用意ください。
※昼食は含まれておりません。お弁当などをご用意ください。
※昼食は13時前後を予定しています。必要に応じてお子様用のお菓子など各自ご用意ください。
子どもたちが「面白い、すごい!もっと知りたい!」と思ってくれるような、家に帰って「これはあの時見た〇〇だよね」と話題にしてくれるような講座を目指しています。好奇心旺盛で伸び盛りのキッズに実際に身近な題材に触れて、感じて、興味の幅を広げてもらうことを主目的とした体験型の講座です。知識の伝達を目的にはしていません。
たとえお子さんの興味がその場だけだったよう見えても、当日の反応が悪くても、リアルに体験したことはきっと彼らの中に残っていると思います。それがいつか違う形で芽吹く栄養になるかもしれません。
世界や社会が大きく変化している中、食べるという営みや自然との繋がりは今後益々重要性を増すことと思います。子どもの頃から身近な生命にふれることで、子供たちの中にある無限の可能性の芽を伸ばすきっかけのお手伝いができることを願っています。ご参加お待ちしています!
植物観察の専門家
山下 裕 (やました ひろし)
高校生物教師37年間(埼玉県公立高校)を退職後、日本薬科大学薬学部講師(薬学生物)を5年間勤める。現在は専門学校非常勤講師(生物学)など。日本薬科大学特命講師、NPO埼玉県絶滅危惧植物調査団・理事として、県内の希少植物調査並びに環境省レッドデータ植物調査に従事。他にも、市町村自然観察会のガイド、冬はスキーの指導員として、修学旅行生にスキー技術指導をしている。趣味はアフリカ・オーストラリアの動植物観察、海外スキー、テニスと野菜・果樹作り。