アニメ「ヤマノススメ」の主人公、あおいとひなたが住む飯能市に天覧山・多峯主山はあります。
天覧山(標高197m)はもとは愛宕山と言いましたが、江戸時代に5代将軍綱吉が羅漢像を寄進し「羅漢山」となり、明治天皇が閲兵したことから「天覧山」となりました。多峯主(とうのす)山は標高271m。古くから霊山とされていたようです。小学校の遠足や、子連れでハイキングを楽しむ人も多いお手軽なハイキングコースです(「ヤマノススメ」の登場人物たちもハイキングを楽しみました)。
この講座では飯能駅から、天覧山・多峯主山とその周辺を歩き、春・秋それぞれの植物を観察します。
*植物ガイドブック「天覧山・多峯主山の植物」(春編・夏編・秋冬編)三冊、各300円(飯能駅サービスセンター、飯能博物館で購入可能)を持って植物を調べてみましょう。
【観察が期待できる植物~春編~(2022年4月)~】
キンラン、ギンラン、ササバギンラン、シュンラン、ヒメウズ、ニリンソウ、アリアケスミレ、ニオイタチツボスミレ、マキノスミレ、ジュウニヒトエ、フデリンドウ、カマツカ、サワフタギ など
【観察が期待できる植物~秋編~(2022年10月)~】
キチジョウソウ、サクラタデ、ツルリンドウ、オオヒキヨモギ、ヤマジノホトトギス、トキリマメ、ツリガネニンジン など
西武池袋線・飯能駅(北口)集合後、徒歩で飯能市立博物館まで移動します。(走行=約30分)到着後、飯能博物館付近から植物観察を開始。天覧山を経由し、天覧入りの湿地観察。(徒歩=約60分 *観察時間を除く)その後、雨乞いの池周辺で昼食。(徒歩=約30分 *観察時間を除く)昼食後、多峯主山へ。本郷入りで植物を観察しながら下山。(徒歩=約60分 *観察時間を除く)その後、バスで飯能駅へ戻り、15時30分頃、飯能駅にて解散。
歩行距離約6㎞
※天候、植物の開花時期、参加者の体力・体調などにより行程・内容を変更する場合があります。
※この講座は登頂を目的としたものではありません。
※雨天中止。小雨天決行。各自、雨合羽をご用意ください。
※昼食、バス代は含まれておりません。お弁当などを各自ご用意ください。
植物観察の専門家
山下 裕 (やました ひろし)
高校生物教師37年間(埼玉県公立高校)を退職後、日本薬科大学薬学部講師(薬学生物)を5年間勤める。現在は専門学校非常勤講師(生物学)など。日本薬科大学特命講師、NPO埼玉県絶滅危惧植物調査団・理事として、県内の希少植物調査並びに環境省レッドデータ植物調査に従事。他にも、市町村自然観察会のガイド、冬はスキーの指導員として、修学旅行生にスキー技術指導をしている。趣味はアフリカ・オーストラリアの動植物観察、海外スキー、テニスと野菜・果樹作り。