大陸性気候のために、寒暖の差が大きいのがこの地域の特徴です。また年中通して降雨量が少ないため、かなり乾燥しています。一年を通じて旅行は可能ですが、いずれの季節でも重ね着で対処できるような服装が理想的です。尚、同じ時期でも草原、山、砂漠など、地形により気温も大きく異なります。たとえば、新疆ウイグル自治区の西に位置するカラクリ湖（標高約3,600m）や天池（標高約2,000m）は、夏場でも天気により長袖が欲しくなる時ありますし、トルファン（標高約0m）は、夏は40℃を超えることも珍しくありません。目的と訪問地域、時期などにより準備が異なります。

春（2月下旬～5月上旬）

１日の寒暖差が比較的大きな時期であり、暑さ、寒さいずれにも対応できる服装が必要です。新疆ウイグル自治区では４月半ば頃から一斉にセントラルヒーターが切れるため、４月中旬は部屋の中でも寒い場合があります。またゴールデンウィーク以降トルファンに行かれる方は熱中症対策を万全に。

夏（5月下旬～9月上旬）

日中は30℃を越える日が多く、かなり暑い日が続きます。5月中は朝晩気温が下がる日もあります。また鋭い日差しを避けるためにも、半袖だけではなく長袖もお持ち下さい。真夏日、観光時には日傘や帽子等は必携です。日射病対策としてできるだけ水分補給や、日陰を歩く事もお忘れなく。日照時間も長く、また町を歩けば収穫したての農作物などがバザールを彩ることでしょう。世界遺産の莫高窟がある敦煌など、外国人だけではなく中国国内の観光客にも人気で賑わいをみせています。

秋（9月下旬～10月中旬）

比較的温和な気温になり、一番観光に適したシーズンと言われています。春同様、気温の変化が激しく、真夏日もあれば雪が降ることもあります。直前の現地情報に頼るのが確実です。また、朝晩や標高の高い所などはかなり冷え込む事がありますので、日本の夏〜初冬頃の気温でも対応できるよう、薄手、厚手の服をそれぞれご用意いただくと安心です。

冬（10月下旬～2月上旬）

日本よりも冷え込む厳しい時期です。場所によっては降雪により道が封鎖されます。風も冷たくなります。日本の冬〜厳冬期用の服装をご用意下さい。一番乾燥する時期でもありますので、リップクリームや保湿クリームも必携です。カシュガルなどの南の地域は雪がほとんど降らず、氷点下になる日は比較的少ないです。尚、ホテルのお部屋などは暖房設備も整っています。観光客は少なくなるので、じっくり遺跡などを観光したい方にはお勧めです。

最高気温（℃）　 最低気温（℃）　 降水量（mm）