ツアー名:1名から催行!期間中いつでもOK! 渡り鳥の楽園・春の飛島 3日間
2016年4月25日(月)~4月27日(水)
写真・文●ツアーガイド:簗川 堅治(やながわ けんじ)
今シーズンは渡りが早く、種類によっては10~14日間ほど早いものもいるようです。晴天続きの飛島の春はどうでしょうか?
※春の飛島 5月中旬の様子はこちらから!
飛島1日目
今までは酒田集合飛島解散でしたが、今シーズンから飛島集合解散のツアーになりました。ガイドの簗川が飛島で1組のご夫妻を出迎え、早速スタートです。まずは珍鳥ムネアカタヒバリを観察。ちょうど電線に止まり、長い爪を観察できました。
続いてイソヒヨドリが岩の上で、ハヤブサが崖の上のでご挨拶。畑では綺麗どころのオオルリとキビタキが一生懸命餌を捕っています。普段は見上げなければ見れないオオルリや樹林の中で見づらいキビタキを目線の高さで、時には足元で見られるのも飛島の醍醐味のひとつ。
飛島名物、セイサイの黄色い花もまもなく開花の時期を迎えます。
今度は珍鳥キマユホオジロ見に。昨日はいましたが、果たして…。「チッ」とホオジロにやや似た地鳴きが聞こえ、無事見ることができました。レモンイエローの眉斑が綺麗です。鼻戸崎ではヤツガシラ探しです。先に見ていた人の情報を頼りに探すと…いました! フワフワと飛んでは降りて、しきりに餌を捕っている姿を見ることができました。白いシャクの花には虫がいるのでしょう、エゾムシクイがしきりに餌をとっていました
飛島2日目
朝食前にも探鳥です。昨日の珍鳥ムネアカタヒバリもまだ健在。中村地区では珍鳥ムジセッカも見ることができました。カラスバトが時折鳴いてはタブ林をかすめていきます。
朝食後もじっくりと回りました。夏羽で頭がすっかり黒くなったアトリやカシラダカが数羽の群れで飛びまわったり、餌とりをしていました。ツグミ類は相変わらず多く、ツグミ、シロハラを中心にキヅタの実を食べにきます。
時折、アカハラやクロツグミもやってきます。ツグミの亜種ハチジョウツグミもいました。オオルリの♂とキビタキの♂が同時に同じ木に止まってくれました。なんと贅沢なこと!
この日はやや風があったので今度は林道を歩くと…「チンッ」とやや金属的な声。クロジです。見る見る間に近寄ってきてサービスしてくれました。笹藪からはコルリの綺麗な♂が出てきました。
渡りの始めの時期とはいえ、飛島の醍醐味を味わえた2日間、57種を見聞きすることができました。
※春の飛島 5月中旬の様子はこちらから!
※秋にも飛島ツアーを開催します!