つむじかぜ927号
今こそ海外へ!
旅心くすぐる「季節便」最新号完成! 号
特集1 総合ツアーパンフレット『風の季節便 vol.21』 完成しました!
本年5月8日より新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類になり、政府からの一律の規制はなくなり、日本帰国時の水際対策もなくなりました。世界のほとんどの国でも、入国制限は次々と撤廃され以前のように自由に海外に行けるようになってきました。
今年2月に前号「風の季節便Vol.20」を発送し、わずか4か月で今号の発送となりました。企画担当者にとっては時間のない中での作業となり、「予価」「計画中」という注釈の付く企画もございますが、水際対策が撤廃され「いまこそ海外へ」という空気を少しでも早く皆さんにお伝えしたく、早めの発送となりました。
「夏の旅行の計画もたっていないのに」と言う方もいらっしゃるかと思いますが、何卒ご笑納ください。今年は難しくても、パンフレットをご覧になって「来年はここに行きたい」と旅心を掻き立てていただければ幸いです。
< つむじかぜ編集部おすすめツアー >
短期間で8,000m峰に迫る
チョモランマ大展望&標高差4,500mのダウンヒル (eバイクレンタルも可能!)
パイネ国立公園内の絶景ホテル「ホステリア・ペオエ」に2連泊!
特集2 国内講座・ツアーをピックアップ 風カルチャークラブ
南方熊楠(1867-1941)は、生物学者、博物学者、民俗学者として、明治から、第二次世界大戦前まで活躍した人物です。熊楠が歩いた和歌山県の天然記念物ヒキ岩群を歩き、土永先生に粘菌と植物の解説をしてもらう2日間のツアー。
<日帰り講座>
★募集中・〆切間近! 風の旅行社・NCTコラボ企画
【風の旅行社・NCTコラボ企画:Eバイク らくらくサイクリング】
★募集中! 地元在住・政所名積さんが案内する
地元在住・政所名積さんが案内する
★催行決定・まだ募集中! 小川康さんが誘う東秩父村へ
<国内ツアー>
★募集中! 高野山寺領森林組合の協力で歩く保護林
高野山寺領森林組合の協力で歩く保護林
★間もなく催行決定! e-bikeで楽しく巡る
e-bikeで楽しく巡る
★募集開始! 謎めいた智の偉人・南方熊楠の素顔に迫る
《風の縁shop》ウズベキスタンで製作中のクロスステッチ・スマホポーチ
4月の出張時に打ち合わせをしてきた新商品の写真がとどきました。カラフルな糸でクロスステッチ刺繍をしたこちらの商品は一点ものです。スマートフォンと小さなお財布や定期入れなどが入るぐらいの大きさですので、スマホポーチとしてお使いいただけます。今週の連絡では、肩掛けするための紐をつける金具が見つかったとのこと! 縫子さんや現地サマルカンドの方々に頑張っていただいます。7月に発売予定ですのでお楽しみに! 2枚目の写真はサマルカンドのグル・アミール廟 黄金3kgを用いた装飾は一見の価値ありです!
お待ちかね! 風のイベント情報
ツアー同行講師 西村幹也が語る タイガとバヤンウルギー ツアーの準備と実際
NPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ理事長の西村幹也さんを迎え、西村さん同行モンゴルツアーの中から2ツアーをピックアップしてご紹介。なかなか見ることのできない、現地で撮影した珍しい写真もお楽しみいただけます。
- 日時:2023年6月14日(水) 20:00〜21:30
- 場所:オンライン開催(Zoom)
- 費用:無料
モンゴルの草原でサイクリング! 旅の魅力をご紹介
モンゴルの大草原を舞台にしたサイクリングの魅力を、ツアーに同行するガイド・丹羽隆志さんがご紹介! 本物の馬と鉄の馬(自転車)。そのどちらもが、草の海を楽しむのに最適な乗り物です。モンゴルの大自然を自転車でカラダいっぱいで味わう旅の魅力をお伝えします。
- 日時:2023年6月21日(水) 20:00〜21:15
- 場所:オンライン開催(Zoom)
- 費用:無料
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【外部イベント】第34回楽平家オンラインサロン『ベトナム、ラオスにおける 民族の歴史記憶とつながり』
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- 日時:2023年6月14日(月) 20:00~
- 場所:オンライン開催(Zoom)
- 費用:無料
ミャンマーの研究者で民博名誉教授の田村先生が開催されている「楽平家オンラインサロン」に、国立民族学博物館教授・樫永真佐夫先生が登壇されます。弊社もお手伝いした、ベトナムからラオスの少数民族地帯を駆け抜けるツアーを案内いただいた先生で、そのときのツアーのお話も飛び出すようです。
風の向くまま・気の向くまま ―第七百五十一話―
代表取締役 原 優二
正岡子規
いつものようにAmazon Prime Videoでリモコンを操作していたら「坂の上の雲」が出てきた。無性に観たくなって視聴ボタンをクリックしたら、NHKオンデマンドに加入しないと観れないと表示された。観終わったら脱退すればいいと自分に言い聞かせて加入ボタンをクリックした。すると、何の手続きもなくそのまま視聴が可能になった。これで月980円が引き落とされるのかとおもうと、便利ではあってもサブスクは危険である。人間心理を上手く煽り立てるような商売はあまり好かない。
司馬遼太郎は「明治は“多くの欠点をもちつつ、偉大としかいいようのない”時代」と評し、明治の庶民は貧しく生活苦の中にあったが、観念が入り組んで重くなりすぎた昭和に比べたら、人々は楽観的で前向きだったと賞賛している。もちろん「坂の上の雲」は未来への希望や渇望が、溢れんばかりに湧き出てくる明治という時代を描き出している。中でも正岡子規の生き方は、その典型。子規が野球を好んだのも有名だが、その明るさと人なつこさは異常なほどである。
しかし、明るいだけではない。「淳さん(秋山真之)の世界は広い。病床六尺ではあっても、わしの世界は深いんじゃ」と子規は豪語した。子規は、晩年は結核から来る脊椎カリエスでほぼ寝たきり状態になった。激痛に日々襲われ続けたが、日本新聞に「病床六尺」を描き続けた。人間、深く考えられるのも才能の一つである。
コロナ禍で様々なことが揺らいだ。世の中の仕組みが思っていたような姿ではなかったこともコロナで明るみに出てしまった。未だに私の前ではぐらぐら揺れている。その揺らぎは、知識の多さや広さでは埋まらないように感じる。何をどう考えるのか。私にはまだ解らないことが多い。子規のように、短い言葉で、広い世界、深い世界を表現すできる人が羨ましい。
子規は、35歳で亡くなる4年前に、自分の墓碑銘を、河東可全の手紙で書き送っている。
「正岡常規又ノ名ハ処之助又ノ名は升 又ノ名ハ子規又ノ名ハ獺齋書屋主人 又ノ名ハの里人 伊予松山ニ生レ東京根岸ニ住ス 父隼太松山藩御馬廻り加番タリ卒ス 母大原氏ニ養ハル 日本新聞社員タリ明治三十□年□月□日没ス 享年三十□ 月給四十円」
実に、用意のいいことで、葬式の仕方まで生前に決めていたというから可笑しくなる。昨年亡くなった山田塾長(旅行産業経営塾)を思い出した。塾長も同じであった。性格も似ているかもしれない。この墓碑銘は使われることはなかったが、写生・写実に徹した子規らしい一文である。月給四十円で結んでいるところが笑える。子規は、あまりに写生にこだわりすぎて批判も多々あったようだが、天才とは、そういうものだろう。
子規を見ていたら37歳で1890年に自ら命を絶ったフィンセント・ファン・ゴッホを思い出した。二人とも同時代を駆け足で生き、表現したいことが最期まで溢れて止むことはなかった。羨ましい。
今週の更新情報 旅心くすぐる情報満載
お茶の間 旅空間 〜今週の気になるTV番組〜
- ▼6月10日(土)08:30~09:00 NHKBSプレミアム【日本の山】
にっぽん百名山「甲武信ヶ岳〜シャクナゲとコケの森〜」 - 甲斐(山梨)・武蔵(埼玉)・信濃(長野)の境にそびえることから名前がついたという「甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)、2,475m)」。
- ▼6月11日(日)05:30~06:00 NHKBSプレミアム【シルクロード】
驚き!地球!グレートネイチャー「絶景シルクロード〜大陸衝突が生んだ道〜」 - 七彩丘陵、火焔山、塩湖、地獄の門、シレツ渓谷、カッパドキアなどシルクロードを東から西へ向かいながら、多彩な絶景と出会う。
- ▼6月12日(月) 20:00~20:58 BS11【モンゴル】
京都浪漫悠久の物語「第124回 鴨川歴史探訪~仲源寺・檀王法林寺・志明院~」 - 「地質学の旅」の講師でお世話になっている田中宙先生のご実家が、鴨川がらみで紹介されます。それが京都市の北部・雲ケ畑にある志明院。京都の町を潤す鴨川の源流のある寺院!!
- ▼6月12日(月)00:00~00:45 NHKEテレ1【ユキヒョウ】
地球ドラマチック「ユキヒョウ 〜“山の精霊”を追って〜」 - 兄弟カメラマンがヒマラヤ山脈の奥地で撮影に挑んだ。貴重な岩場での狩りや子育ての様子を記録。
※次号928号は2023年6月15日頃の配信予定です
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■つむじかぜ927号(風の旅行社ウェブマガジン)
発行日 :毎週1回発行
発行 :(株)風の旅行社
送信日:2023年6月8日
送信元 :(株)風の旅行社
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