ツアー名:冬の蓼科 冬のアトリ類に会う 2日間
2019年3月16日(土)~3月17日(月)
文●ツアーガイド:峯尾 雄太 (みねお・ゆうた)
蓼科のツアーは今年で3回目。これまで公共交通機関を使って移動していましたが、今回は貸切りジャンボタクシーです。夕方のペンションへのチェックインまで移動しながら観察します。
冬の蓼科バードウォッチング 1日目
まずは近郊の山へ向かいます。観察ポイントへ到着して歩き始めると、すぐにホオジロ♂♀を発見、次にクマタカが飛翔。幸先のよいスタートでした。
ベニマシコ♂のみの群れ3羽に出会い、オオイタドリの種を食べている姿を観察しました。ミヤマホオジロの♂♀、アトリ♂♀も姿を現し楽しめました。
今度はオオマシコが現れました。若い個体が多く4~5羽が入れ替わりで地上採餌しています。イスカ♂がアカマツトップに止まる姿も観察。1分程度の短いチャンスで今回は見辛かったです。
この日はノスリが一定方向へ何度も飛びましたが渡りですかね。
次は諏訪湖へ移動します。先月に比べミコアイサは大分減っています。カワアイサやホオジロガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ夏羽、ホシハジロ群れが水面にいます。上空ではミサゴ2羽がバトルしたり、魚をゲットしてくれたりしました。
小雪が舞う時間もあったものの、そんな空をイワツバメ群れやツバメ♂も飛翔し春の到来を確信、嬉しい出会いとなりました。
夕方にはペンション着、今年もお世話になったのはペンションベルクコットです。明日へのデモンストレーションで餌台の鳥とテンやタヌキを観察しながら、今年も美味しい夕食とお酒を満喫してこの日は終了。
雨予報のため気が重かったのですが、大きく外れ、晴れて弱風! バードウォッチング日和でとても楽しい一日でした。
冬の蓼科バードウォッチング 2日目
早朝6時半に集合し、完全防寒でペンション周りを早朝散策。コガラやエナガ、ホオジロやミソサザイのさえずりを観察できました。手作りパンやスープ、サラダ、コーヒーや紅茶などのとても充実した朝食を挟み、餌台を観察します。
常連のカラ類たちやアトリに加えてイカル30羽、ウソ♀、シメ、キジバト、そしてなんといっても主役のハギマシコは20羽も! 先週から姿を見せ始めたとは聞いていましたが、この日は突然個体数が増えて例年通り?の群れに会えて大満足。今年は全国的にも小鳥が少ない中、実に嬉しい出会いです。
他にもニホンリスやエナガ、ヒガラ等の可愛い出会いがあり、あっという間にチェックアウト時間。この日もジャンボタクシーで森林公園に移動し、ロッカーに重い荷物を預けて身軽に散策します。
午後はまたもや雨予報でしたが、雪が舞い時折強まる程度であまり濡れずに助かりました。もちろん寒かったですけどね。肝心の鳥たちとの出会いは、ミヤマホオジロは複数回出会え、マヒワは群れで水浴び。エナガは巣作り中のつがいに2組遭遇し、アカゲラやシロハラ、シメ、ミソサザイ等も観察できました。
池にはマガモやカルガモ、コガモの群れ。カラ類の警戒声と共にハイタカやノスリとの出会いもあり見所十分でした。
確認種は2日間で56種。予報よりはるかにいい天気で、野鳥との出会いもかなりいいタイミングと種数と内容。アトリ類10種に会うこともでき、年に何度もない会心のツアーとなりました。
来年の蓼科のツアー日程も決定しました。来年もこんな最高の野鳥との出会いを期待したいです。ご参加の皆様、雪の舞う中のご参加ありがとうございました。
【今回確認できた鳥達】
マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、ヒドリガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ミサゴ、トビ、ハイタカ、カケス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ゴジュウカラ、ミソサザイ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ハギマシコ、ベニマシコ、オオマシコ、イスカ、ウソ、シメ、イカル、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、ドバト、キセキレイ
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