7月に入りました。東京の感染者は、今日は昼時点で100人を超え、夕方には、小池都知事の記者会見があるようです。おそらく、第2波ではなく第1波が収まっておらず再燃してきたということと、無症状の感染者が多く入院する人が少ないから、医療にはまだまだ余裕があり大丈夫といった説明がなされるのでしょう。しかし、いくら緊張感を持って行動してくれと繰り返されても、どこかで経済優先ということが見え隠れするので、一度緩んだタガを締め直すのは難しいように思います。むしろ、長期にわたって経済を止めることは不可能。経済を止めずに徹底した検査で無症状感染者を隔離し感染拡大を抑え込み、医療体制を大幅に拡充し第2波に備えると言い切ってくれれば、誰もが納得すると思いますが如何でしょうか。
弊社は、ずっと仕事ができないまま変わりませんから心の動揺はありません。ただ、先週から国内旅行の再開を準備しているのに、果たしてできるのだろうかと不安になってきます。従来から、国内旅行は少しですがやってきましたので、その延長線上で考えています。GO TOキャンペーンがあるからといって、新しい企画を急遽作ってガンガン売ろうとは考えていませんが、これを機会に弊社のお客様に喜んでいただける国内旅行の商品が企画できるなら、それも楽しいと思っています。
私は、この状況において、旅行会社のとるべき道は、よほどの余剰金がない限り、あまり動かず我慢して雇用調整助成金を頼るべきだと思っています。“旅行は何時行けるのか”、“旅の情報だけでも欲しい”、“オンラインツアーはやらないのか”といった声をお客様から頂いたり、同業者がオンラインツアーを始めたりしていますから焦ってしまいます。しかし、長期戦に備えるには体力温存しかありません。どうか、その点をご理解いただきたいと思います。
今回はまるで戦争です。太平洋戦争における日本陸軍の作戦には、失敗が想定されておらず勝利しか想定されていなかったものが多々ありました。インパール作戦がその典型です。もちろん、失敗を恐れてばかりもいられませんが、根拠のない期待感や精神主義だけで動いたら負けます。今後、どういう方向に事態が進むのかをしっかり見極め、我慢していれば、一挙に攻勢に打って出るチャンスが来ると私は思います。それまでお待ち下さい。
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山田次郎2020.07.02 09:40 pm
J2020.07.03 07:39 pm