私は大の桜好き。桜の花が咲く3月下旬から4月上旬は1年の中でも大好きな季節のひとつです。子供の頃は春と秋に気持ちが悪い毛虫がうじゃうじゃ付く桜が大嫌いでしたが(笑)、大人になってからは日本らしい風情を感じる桜の花に魅了され、気づくと大好きになっていました。風の旅行社がある中野や私の自宅近くの大きな公園では毎年たくさんの桜が咲くので、通勤途中や昼休みそして休日の散歩に桜を眺めるのが春の楽しみになっています。自宅近くや職場以外では京都の桜を見に行くことも何度かありましたが、今回初めて私が住む神奈川県の知られざる(?)桜の名所・二宮の吾妻山公園へ行ってきました。
二宮駅を降りると目的の公園はすぐ近くにあるのですが、公園というよりほぼ山。二宮は湘南の街なのでこんな山があるのが意外でした。地図を見ると入り口が2つあるので一番距離が短そうな入り口を目指します。いざ公園の入り口に着いてみると公園の散歩道というよりはほぼ登山道!駅を出て見た姿そのままの状況に同行していた家族も愕然としていました。後から分かったのですが、こちらはメインの入口ではなく、ここから登る人は殆どいないようです(苦笑)。もう後にはひけないので覚悟して登り始めます。急な坂道が続きますが、道は整備されているので思っていたよりは歩きやすくて助かりました。段々と上がるにしたがって眼下に相模湾が見え始めます。登り始めて30分ほどするとついに木々の合間からピンク色の桜の花が見え、公園の頂上に到着しました。
頂上には広々とした敷地の広がりあちこちに満開の桜が咲いています。たくさん咲いている桜はもちろんですが、その先に広がる相模湾が最高の眺めを作り出しています。ここは360度の大パノラマ、相模湾、箱根、丹沢そして富士山も眺められる場所なのですが、残念ながらこの日は富士山付近は雲がかかっていて見ることができませんでした。広い敷地は一面が芝生でコロナ渦でなければビニールシートを広げてゆっくりと花見をするには最高の場所のはずです。今回はゆっくりと過ごすことは出来ませんでしたが、こんな素敵な桜の名所を知ることが出来たのは大きな収穫でした。この吾妻山公園は桜に限らず梅の花、菜の花、つつじ、あじさい、コスモス、彼岸花など季節ごとに花を楽しむことが出来るのでまた違う季節にも訪れてみたいと思いました。