今週もシルクロードから写真が届きました。
クチャ郊外のスバシ仏寺遺跡です。
下の写真はどーんと中央に居座っているのがストゥーパ(仏塔)とのこと。
昔は窓のあるところまで上がって、建物の中を覗けたそうです。形は不明瞭だったけど、色がかすかに残ってましたよ、とZ氏が教えてくれました。
今は、遺跡保護のためでしょう、登れなくなっています。
こちらから見ると象の顔のように見えます。下が方形の基壇になっていて、鼻の部分が階段だったようです。その上にドーム状の屋根をもった円筒形の建物だったのか?大雁塔のような楼閣状の塔が立っていたのか?私的には前者が似合う気がします。
一説には3世紀の建築と聞きました。「大唐西域記」で玄奘三蔵が立ち寄った寺と比定されています。雨が少ないとはいえ1800年もの間、ここまで形をとどめているとは奇跡です。泥と砂利を突き固めて作られたのでしょうか。日干し煉瓦造りの建物群はとっくに崩れてしまってるそうです。
かつて大谷探検隊がここスバシで発掘した木製の仏舎利の容器(現東京国立博物館所蔵)は、色も鮮明に保存状態もよかったとか、女人禁制の仏寺の下から身ごもった女性の遺骨が発見されたとか、その遺骨は頭を扁平に変形させらていたとか、亀茲国に水を供給するクチャ川の水源地に位置し、東西2つの伽藍がその川を挟んで守るように立っているとか。
今は「つわものどもが夢のあと」のごとく、大伽藍の一部の面影を留めるだけですが、謎めいた、想像を掻き立ててくれる寺院でもあります。
クチャを訪れるツアー 一覧
蘭州・敦煌・トルファン・クチャ
河西回廊に残る「炳霊寺」、敦煌の「莫高窟」、トルファンの「ベゼクリク千仏洞」、クチャの「キジル千仏洞」の4つの石窟に加え、「陽関」「高昌古城」「交河古城」「スバシ古城」などの中国シルクロード史跡も訪ねます。
出発日設定2024/11/8(金)~2025/03/07(金)
ご旅行代金548,000円~561,000円
出発地東京、大阪
トルファン・クチャ・カシュガル・ホータン
紀元前から続く「オアシスの道」とそれを結ぶ砂漠路を辿りながら、そこに残る数々の古城や仏教遺跡や文化を訪ねます。家庭料理や伝統音楽も楽しみください。
出発日設定2024/12/30(月)~2025/03/03(月)
ご旅行代金520,000円~567,000円
出発地東京、大阪