はじめまして、新入社員の横手 海人です(後編)

こんにちは。新入社員の横手です。
前回の自己紹介ブログにて、私は入社以前から「風」で扱うツアーコースでトレッキングをし、加えて乗馬、チベットを体験していた、と書きました。今回はその真相をお話したいと思います。2018年2月、当時大学生だった私は、ネパールでランタントレッキングに行ってきたのです。

ランタンとは

イギリスの探検家ティルマンが「世界一美しい谷」と呼んだランタン谷。別名「花の谷」ともいわれ、夏場にはキレイな高山植物をたくさん見ることが出来ます。ネパールのタマン族や国境を越えて住み着いたチベット民族が多く暮らし、ネパールにいながらチベット文化を体現できることが魅力です。同時にここは、2015年のネパール地震で大きな被害にあったエリアでもあります。
ネパール中部にあり、首都カトマンズの北方に位置し、中国(チベット)国境付近のラスワ郡に属しています。ランタン谷はネパールで最初の国立公園、ランタン国立公園に指定され、ネパール3大トレッキングエリアの1つに数えられます。
この時はカトマンズからバスで約8時間の場所にある、シャブルベシという村からトレッキングをスタートさせました。宿があるキャンジン・ゴンパは、富士山(3776m)よりも高い3800mあり、さらにその先のピークはキャンジン・リといって4550mあります。

乗馬体験

「いざキャンジン・リまで!」とは意気込んだものの束の間、私は出発当日お腹を壊していて非常に具合が悪く、これから先のトレッキングに不安を覚えていたのです。麓にてゲストハウスを営むチベット人家族に拾われたので、ここで泊まりしばらくの間お腹の調子を整えることにしました。
「私の祖父母はチベットから来た。山奥にある私の村にはチベット出身者が大勢いる。私の村に来い。ちょうど明日、我々民族の伝統的なお祭りがあるんだ。」
宿の主人のその言葉に従い、翌日私はチベット人家族が暮らす村まで一緒に行くことにしました。村までは別ルートの山を登らなければならず、私は家畜の馬に乗って村まで行きました。慣れない山中の乗馬でバランスをとるのがかなり難しかったですが、徐々に慣れてきました。お腹の痛みに加え、腰とお尻を痛めながらなんとか村に到着しました。同じく乗馬してきた
この日は村人がそろって民族衣装に身を包み、歌いながらダンスを踊ったりご飯を食べたりしていました。
この村に外国人は私ひとり。お腹を下したことが幸いし、特別な経験をすることができました。

馬に乗って山の中にある村まで向かいます。

馬に乗って山の中にある村まで向かいます。

村に到着しました 村の長老が、お祝いのしるしに親族の頭にバターをのせています。

村に到着しました
村の長老が、お祝いのしるしに親族の頭にバターをのせています。

 

トレッキング

チベット式のお祭りを堪能したあと麓に戻りました。お腹の調子も回復したのでいざトレッキング開始です。途中途中、タルチョやマニ石がいたるところに点在していました。また、ネパール地震で被害にあったツーリストの写真が岩場にかけられていたり、道が壊れていてコースが変わっている場所もあり、ネパール大地震の被害の大きさを実感したトレッキングとなりました。目的のキャンジン・リまで登りきった時の感動は今でも忘れられません! 

キャンジン・リ(4550m)に登頂しました!
頂上の石にはなぜか「4650」と書かれていました。

キャンジン・リ(4550m)に登頂しました!
頂上の石にはなぜか「4650」と書かれていました。

辺りはヒマラヤ、下にはキャンジン・ゴンパ、見事な大絶景でした!!

辺りはヒマラヤ、下にはキャンジン・ゴンパ、見事な大絶景でした!!

 

チベット体験

ところで、私が何故ランタンへトレッキングに行ったのかというと、日本の最高峰、富士山よりも高い地点に行きたいから、という理由もありますが、そもそもの目的は中国国境に行き、チベットを見るためだったのです! 大学でアジアを学び、インド・ネパールに興味を抱いている私にとって、まだ見ぬチベットはとても興味を持っていた場所でした。
下山後、シャブルベシにて村人と交渉し、バイクで中国国境まで乗せてもらうことになりました。ポカラのチベット人キャンプやチベット亡命政府があるインドのダラムサラには行った経験はありますが、実際に見た経験はなかったので、国境に近いランタンでトレッキングをすることにしたのです。
バイクに揺られること約40分(意外に遠かったです)、ついに国境に到着しました!! 
巨大な黒い鋼鉄の門の後ろには、巨大な中国のイミグレーション施設が聳えていました。しばらくの間、呆然としながらそれらを眺め、私はチベットから吹く「風」を存分に浴びました。

おわりに

このトレッキング体験は、特にランタン谷から見渡せる景観の美しさと、チベット文化を存分に体現したトレッキングとなりました。ランタンの麓でチベット系民族のお祭り行事に参加し、暮らしに触れることが出来ました。トレッキング中はタルチョやマニ石などを毎日目撃し、頂上のキャンジンゴンパには仏塔をコルラしながらお経を唱えるお婆さんもいました。下山した後も中国国境に行き、チベットの土地を見ることができました。同時に震災の被害の大きさも認識でき、非常に学びが多いトレッキングとなりました。
前回の投稿でも書きましたが、私は年末年始に研修として青蔵鉄道ツアーに添乗研修として同行させていただきます。この時はチベットの「風」をネパール側から体験しましたが、今度はチベット本土にて、本場の「風」を体験します。

チベット文化を堪能できるランタントレッキングは弊社でも扱っています!

8名催行日本語ガイド添乗員

鬱蒼とした樹林帯から氷河の間近まで、ダイナミックに変わる景観と間近に迫るヒマラヤ! 復路はヘリコプターで楽々カトマンズへ。
出発日設定2025/03/22(土)
ご旅行代金398,000円
出発地カトマンズ

詳細を見る

人気のチベットツアーはこちらです!

「トルコ石の湖」ヤムドク湖も訪れる

青蔵鉄道で行く 遙かなる聖都ラサ8日間(9日間)

6名催行日本語ガイド早割

世界最高所を走る青蔵鉄道で聖都ラサへ向かい、ラサの主な観光地のほか地元の巡礼地も訪れます。さらにラサ郊外の民家を訪問して家庭料理を頂き、日常生活も垣間見ます。「トルコ石の湖」ヤムドク湖も訪れます。
出発日設定2025/05/22(木)~2025/10/16(木)
ご旅行代金498,000円~568,000円
出発地東京(羽田)発

詳細を見る


コメント一覧

10年程前 他の旅行社で行った清藏鉄道の旅は 進むにつれて列車のお手洗いが汚れて行くのが凄かったですが それも旅の醍醐味と思えば良し。  高度が上がり途中からは頭痛が始まり頭痛薬を沢山飲み続けました。 ラサで連れが酸素吸入必要と言われ(本人は自覚薄い)ホテルの部屋に来た医者に2万円払いました。今考えると笑ってしまう。 そんな総てを楽しみ素晴らしい経験をしてきました。 海人君の報告次第では また 行きたいです。

J.I.2024.12.27 09:09 am

コメントを残す

※メールアドレスが公開されることはありません。