今週はシルクロードの西の端に近いコーカサス3か国の１つアルメニアから写真が届きました。
アルメニアでは、毎年10月の最初の土曜日に「ワイン祭り」が開催されますが、そのときの写真だそうです。
アルメニアはワイン発祥の地（候補国の１つ）で、その歴史は6,100年前に、さかのぼると言います。お祭り開催場所は、首都エレヴァンから車で約2時間、アルメニアの中央部よりやや南よりに位置するヴァヨツ・ゾル地方の街アレニ。
ここは、年間気温が安定していて、夏涼しく、冬温かい、ぶどうの生育にとても適した場所。現在も、ワイン作りに最適というぶどうが広く育っています。その地域にある洞窟で、2007年世界最古のワイン製造所跡が発見されたのでした。スイスの研究所で調べたところ、その製造所跡から発見されたぶどうの遺伝子は、現在のぶどうの遺伝子と同じという、奇跡の一致をみたことでも注目を集めたそうで、アルメニアがワイン発祥地であることの最大最強の理由の１つにしています。
そして2009年から、ここアレニでワイン祭りは始まったそうです。きっと、「ワイン発祥の地」をアピールする意味もあるのでしょう。例年２～３万人が押し寄せる人気のお祭りです。
会場では、国内のワイナリーなどがブースを出しています。ワイングラスを購入すれば、そのブースでワインは試飲し放題。午後からは、民族舞踊や昔ながらの足踏み式のワイン造りのパフォーマンスも登場し、盛り上がります。男女とも参加できるようなのでいかがですか？
ちなみに、ワイン発祥地に名乗りを上げるライバルは多く、ジョージア、イラン、中国などがあるようです。アルメニアでは、ワイナリー洞窟を見学することができます。