シルクロードだより 第42便 エチミアジン大聖堂(アルメニア) 

今週はアルメニアのA氏から写真が届きました。
エチミアジン大聖堂
首都エレヴァンの郊外にあるエチミアジン大聖堂の写真です。
日本ではあまり知られていませんが、アルメニアは、301年、世界で最初にキリスト教を国教にした国。ローマ帝国より早い!。
そして公認されて最初に建てられた聖堂がこのエチミアジン大聖堂だそうで、世界最古の教会とも言われるそうです。しかし、この聖堂が建つ以前、ここには異教徒の祭壇か寺院があったそうです。どんな宗教だったんでしょう。気になります。ササン朝ペルシアの支配下にあったから、ゾロアスター教だったか?ローマ帝国の保護下にあったと言うと、ギリシャ神話タイプの多神教でしょうか?太陽神の神殿というのもありそうです。

キリスト教と行っても、いろんな宗派があるようで、歴史上なんとか公会議で異端の宗派が破門?されてましたが、アルメニアのキリスト教はアルメニア教会と言って、ローマ・カトリックともギリシャ正教とも違うそうです。ちなみに、このエチミアジンはその総本山となっています。

エチミアジン大聖堂の内部


私もまだ十分に理解しきれてないのですが、アルメニア教会では、イコンを用いない、キリストやマリア様の絵画や像を拝まない、教会に絵や彫像があったとしても祈りの対象ではなく、心の中で祈るのが大事とのこと。なので教会の内部がヨーロッパでよくある教会に比べるととてもシンプルというのです。真っ当な考え方と感じました。

A氏が言うには、総本山たるエチミアジンはあまりお好きでないとか。その理由が、内部の装飾や模様が多すぎ、派手すぎて祈りに集中できないんだそう。なるほど、教会はかくあるべきだと激しく同意しました。私は、昨年バチカンを訪れてサンピエトロ大聖堂内の「これでもかっ!」というくらい豪華絢爛たるフレスコ画や彫刻に圧倒されたのですが、確かに、あちこち目移りしてお祈りどころではないかもしれません。奥が深すぎてわかりませんが、今度、アルメニアの教会を見る時はちょっと見方が変わりそうです。

ローマ・ヴァティカンのサンピエトロ大聖堂内のたくさんある絵画と彫像のほんの一部

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