既に、HPでもお知らせした通り、弊社は、6月7日(日)まで臨時休業を延長することにした。緊急事態宣言も1か月ほど延長されるようだが、ここからの1か月は、現在、休業中の居酒屋やレストラン、パチンコ店も、さらなる休業要請に耐えられるのだろうか。国の休業補償がなく生活できないといって営業を再開しても、お客様はそう簡単に戻るとは思えない。営業しても地獄、休業しても地獄である。
弊社は、貝のように口を固く閉じて、長期戦を覚悟して嵐が過ぎ去るのを待つ態勢に入った。海外では次第にロックダウンが解除され、経済活動も戻りStay HomeからSocial Distanceを保つことを条件に外出が認められるようになってきた。なんとなく、もとへ戻っていくような雰囲気を感じるが、はたしてそんなにうまくいくのだろうか。揺り戻しはないのだろうか。
私は、2月いや3月中旬ごろまでは、日本は、PCR検査を意図的に増やさないで医療崩壊を招かないという戦略を採り非常にうまくやっていると評価していた。クラスター追跡も功を奏していたし感染者もそれほど増えず、死者も非常に少なかった。
しかし、リンクを追跡できない感染が多数で始めた段階で、韓国方式に切り替えるべきだったと思う。しかも、現在の流行は、武漢から入ってきたコロナ株ではなく、欧州からのものだと最近判明した。つまり武漢対策はうまくいったが、欧州からの水際作戦に失敗したために今の事態を招いたといいうことらしい。
弊社も、そのころはツアーを催行していたから偉そうなことは言えない。結果論だが、感染症を止めるには、早期に人の移動を“遮断”するのが最善の策だと思う。モンゴルは、すぐに遮断したことで、いまだに死亡者ゼロ、感染者39人はすべて海外からの流入者で市中感染はゼロだ。ニュージーランドもまたしかり。早めの思い切った対策こそ早く大きな効果を上げる。
過去のことを云々いっても仕方ないから、今は、徹底的に検査をして感染者を発見し、病院とホテルに選別して隔離する。これしかないと多くの専門家も主張している。今回の緊急事態宣言の延長で、その道筋を見せてほしい。
またかとは思うが、ここからの1か月は、日本の命運をかけた1か月になると思う。それは、同時に、日本人の人間としての本性が試される1か月でもある。