先日、ハワイ在住のAさんのお話をZoomで聴く機会を得た。既にハワイは米国本土からの観光客で大変な賑わいを見せているそうだ。ホテルも70%ほどの稼働率で、この状態が続けば、日本からの観光が再開されたとしても受け入れができるか心配するほどだと話されていた。既に、年末年始の日本からのハワイ便はかなり予約が入っているという。
JTB総合研究所の調査によれば、コロナ収束後行ってみたい国で1番になったのはハワイ。2番目が台湾である。旅行業界でも、ハワイを再開させれば他に伝播していくという期待感が大きい。まずは、ハワイからという声が秋以降大きくなっていくだろう。何度も本稿で書いてきたが、日本の検疫が変わり14日間の帰国後の隔離がなくならなければ観光再開は難しい。でも、希望はある。必ず再開されると信じたい。
Aさんのお話を聞いていて、改めて日本と米国の政府の姿勢の差を感じた。米国では、コロナ対策が先々まで示され、今、自分がどの段階にいるのかが「We are here.」と示される。やみくもに倫理観に訴えるような要請はない。周知のように、日本では要請に応えてもその結果がどうなるかは示されない。いつも曖昧である。この曖昧さは、なにもコロナ対策だけに限ったことではない。しかし、それもまた、私も含めた日本人社会なのだと思うと自戒の念も生じる。
しかし、あの国会での菅首相や官僚たちの回答は何とかならないものだろうか。全く応えようとせず、話を脇にそらして違うことを言い続ける。議長は、裁判官のように「質問に答えなさい」とは言えないものか。海外にあのような映像が流されたら、日本という国は、なんと曖昧模糊で不明瞭極まりない国なのかと再認識されるに違いない。見ていてとても悲しい。
今日と明日は、東京オフィスの引っ越しである。同じビルの6階から7階に移動する。スペースは半分になる。最低限の書類のみ残してすべて廃棄。使い馴染んだ机、棚、カウンター、パンフレット棚もすべて処分する。大阪支店も6/22に新大阪のワンルームマンションに引っ越した。1991年、中野の駅前で6坪のワンルームマンションから始まった弊社が、30年経ってまた原点に戻ったと思えばいい。しかし、当時はスタッフ2名。今は副業しながらも、20名以上のスタッフがいる。
今日は時間がないので、これにて失礼。月曜日からは、再スタートです。