弊社は、今年で設立から30年たちました。本来なら、ネパール、チベット、ブータン、モンゴル、モロッコ、新疆ウイグル自治区、北京、上海、ウズベキスタン、キルギス、ラダック、タイなどの現地からスタッフたちを招き30周年を一緒に祝いたかったのですが、それは叶いませんでした。そこで、来年3月11日に、海外旅行再開を期して「風の旅行社設立30周年特別企画 〜アムチ小川が語るチベットの世界と岡林立哉のモンゴル音楽の夕べ in 八ヶ岳高原音楽堂」を行うことと致しました。
場所は、私が大好きな八ヶ岳高原ロッジ併設の八ヶ岳高原音楽堂です。広大な森林に囲まれ、カラマツ、米マツ、チーク、ツガなどをふんだんに使った250席の小ホールで、自然と環境に調和した美しい建築物として「’89年毎日芸術賞」を受賞しています。ステージの背後、ホール側面、後方の壁一面に大きなガラス板がはめ込まれ、四季折々の美しい風景を映し出してくれます。演者と風景が一枚の絵のように溶け合うその美しさは人々を魅了して止みません。この日は、アムチの小川康さんの講演&インタビューと岡林立哉さんの馬頭琴とホーミーの演奏をお楽しみいただきます。
私も含め弊社スタッフも多数八ヶ岳に参ります。是非、ご参加ください。
それにしても、コロナ禍は私たちの予想を遥かに超えました。海外旅行は未だにストップしたままです。それでも、漸くここに来て政府はワクチン接種証明書と陰性証明書を使った社会経済活動の制限緩和を11月から実施すると発表し、県をまたいだ移動自粛もなくなり国内旅行に行く方も増えそうです。もちろん、感染が拡大すれば医療体制の崩壊なども懸念されますから慎重に行われるべきですが、私たち旅行会社は、そろそろ限界です。弊社と一緒に旅作りをしてきた海外スタッフたちも、違う仕事をしながら海外往来の再開を心待ちにしています。
ご存じのように、3月11日は、東日本大震災が起きて多くの命が失われた日でもあります。また、WHOが、2020年に新型コロナウィルス感染症のパンデミックを宣言した日でもあります。八ヶ岳の地で失われた多くの命に哀悼の意を捧げるとともに、コロナ禍を乗り越え海外旅行再開を皆様と一緒に期したいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。