長かった緊急事態宣言が解除され、東京の夜の街も随分明るくなってきた。特に、飲食店は酒類の提供が20時まで可能となり、消えていた店の明かりがあちこちで灯り始めた。
ずっと休業していた中野の行きつけの店も10/1から再開したので早速顔を出してみた。顔が少しふっくらとしてきたマスターに「休みすぎで体がなまっちゃったんじゃないの」と声をかけたら「その通り。わかりますか?」とお腹をさすりながら返事があった。ともあれ仕事ができるようになって何よりだ。
国内旅行を巡る環境も少しずつ変化してきた。弊社のスタッフたちも月、木だけの出勤でまだまだ通常営業には程遠いが、予約が増えれば自然と声も弾む。政府が進めているように、国内で行動規制の緩和が今月の実証実験を経て来月には本格実施となる。国内旅行も、ワクチン・検査パッケージを使った実証実験が38のツアーで行われる。ツアーに参加された方々のツアー終了後2週間目に感染しているかどうかが確認されワクチン・検査パッケージの効果を確認するとのことだ。これには弊社は参加していないがどうなるのか注目したい。
先週の金曜日、トラベル懇話会でロンドン、ローマ、ミラノ、マドリードをオンラインでつなぎ現在の様子をレポートしてもらった。旅行に関する規制がどうなっているかに焦点を絞ったレポートだったが、日本の現状と大きな開きがあることに改めて驚いた。欧州では、国内旅行に関しては、ワクチン接種証明書も陰性証明もほぼ使われていない。殆ど規制なく普通に旅行が行われている。国を跨ぐときは、グリーパスといったワクチン接種証明書を使う国も多いが、入国後の隔離を行う国は少ない。
岸田政権のコロナ対策の中に検査の拡充が入っている。日本の検査が他国に比べて極端に少ないとずっと指摘されてきた。どんなに新しい検査法が出て民間での検査が普及しても、無症状の人を検査して偽陽性が増えたら医療崩壊につながるというのが大きな理由だと聞いている。誰がどう反対しているかはよく知らないが、安倍・菅両首相が検査を増やすと明言しても増えなかった。果たして、岸田政権はどうか。
また、PCR検査もさることながら、是非、簡易キットを使った抗原定性検査を広く使えるようにしていただきたい。そうしないとワクチンを接種していない人は、事実上、引き続き行動制限を受けているに近い。折角、薬局でも抗原定性検査キットが変えるようになったのだから、柔軟な運用をすべきであろう。