荒井正吾奈良県知事の話が腑に妙に落ちた。「医療が逼迫されるから飲食店を時短する、というロジックが私はよく分からないんですね。飲食店が時短すると病床率は少なくなるんですか?古いスキームで国も担当も県も動いておられるように思います。宣言とかいう言葉でコロナは抑えられない」(1/21Yahooニュースより原文ママ)
荒井知事は、今までもまん延防止措置も緊急事態宣言も政府に要請はしてこなかった。昨年8月には、奈良市から緊急事態宣言の要請を求められたが拒否している。しかし、奈良県の感染者は、他県に比べとりわけ多かったわけでもなく、10月には他県と同じように感染は収まっている。
荒井知事は、オミクロンが拡がる現在も要請を否定している。それを受けて奈良市は、「今回ばかりは、県の方針に追随する構え。まん延防止等重点措置の適用を求めていないようだ。 昨年は市に『なんで緊急事態宣言を出さないんだ』という抗議が数多く寄せられたそうだが、今回は『マンボウはいらない』という意見の方が多いという。大阪府、兵庫県、京都府は、21日、国にまん延防止等重点措置の適用を要請するが、奈良県は独自路線を貫く。」(同Yahooニュースより)
奈良県のほかにも、和歌山県や山梨県なども同様だ。荒井知事いわく「科学的根拠もなく効果もないことはやらない」。に私は素直に納得してしまう。人流もさほど減らず、飲食も増えていたのに第5波は急速に収まった。その理由を説明できる専門家を知らない。オミクロンは、まるで砂漠に水が吸い込まれるように広がっている。保育園、学校、職場、家庭など街中の人流や飲食店など関係ないところで広がっているようにみえる。
誤解なきようにお願いしたいが、私たちは、全く的外れなことをやっているのではなかろうか、とついそんな思いに駆られる。結局のところ、ウィルスには感染拡大と収束のリズムがあって、その山の高さ大きさを多少はコントロールできても基本的には自然のメカニズムに規定されているのではなかろうか。感染するか否かも個々の免疫力の問題であって3密が原因と思い込まされているが実は違うのではないのか。もうすべてが疑問である。
欧州が、ワクチン接種と大量感染で集団免疫を獲得したのか、コロナの規制がどんどんなくなっている。いったい日本はどうなるのか。解からないことばかりである。